MACKINTOSH 2009|人気ファッション誌 編集長の視点から
Fashion
2015年2月9日

MACKINTOSH 2009|人気ファッション誌 編集長の視点から

MACKINTOSH|マッキントッシュ

人気ファッション誌 編集長の視点から

かならずしも御しやすい手軽なコートではないはずなのに、マッキントッシュはおおくのひとを魅了しつづけている。それは、“本物”と日常的に接している、ファッション業界のプロフェッショナルたちにとってもおなじだ。その理由はどこにあるのか、人気各誌の編集長に話を聞いた。

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日本人の憧れる英国の伝統と、
現代の東京における日常とが融合した一着

『MEN'S EX(メンズ・イーエックス)』編集長 児島幹規

仕事柄、何万着という服を見てきましたが、マッキントッシュほどめずらしいアウターウェアはありません。スコットランドで昔ながらの手法によるハンドメイドを守りつつ、羽織れば時代に即したシルエットが浮かびあがるのですから。
メジャーな英国発祥アウターのなかで、唯一セレクトショップが扱いつづける理由は、クラシックを求めてではなく、サイズバランスで時代を映したリアルな服としての評価。着用時にあらわれる、まるで陶器で作った人形のような美しい縦へのドレープは、スーツのうえにまで洗練を与え、日本のビジネスシーンにおける着こなしを変えました。起源、そして提案ともにオリジナルでありつづけるマッキントッシュは、何とも比較できない唯一無二の存在なのです。

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男の強さ、凛々しさ、清潔感を演出してくれる名品ブランド

『Begin(ビギン)』編集長 波多和久氏

その伝統、その技術力、その機能美。マッキントッシュの魅力は、あらゆる方向から語ることができます。しかし、私が最も評価したい点は圧倒的なその「体型補整力」にあります。男にとってコートというアイテムはまさに諸刃の剣で、品定めと着こなしを誤ると“男の哀愁”をとっくに通り越した、くたびれたものになってしまう。その点マッキントッシュのコートは袖をとおせばどんなときも、背中をビシッと肩をシャキッと整え、襟はピーンと立ち上がってくれる。これはゴム引きクロスに代表される“張り”のある生地と、徹底したシルエット計算がもたらすものにほかなりません。男の強さ、凛々しさ、清潔感を演出してくれる、まさに英姿颯爽な名品なのです。

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必ず欲しいものアンケートの上位になる人気ブランド

『Precious(プレシャス)』編集長 橋本記一氏(web-precious.com)

ファッション誌の編集経験上、企画に困ったときに必ずすがってしまうブランドやアイテムというのがある。記事にすると必ず“当たる”ブランド、必ず読者人気になる商品。マッキントッシュは、まさにそういうコートだ。『プレシャス』でも、『MEN'S Precious(メンズ プレシャス)』でも必ず、「欲しいものアンケート」の上位にランキングされてきた。何故、そこまで人気があるのか? クラシックにしてトレンドを絶妙におさえたシルエット。トラッドベースなのにモードブランドとの相性が抜群であること。ストールやグローブなど小物での味付けで、他人とはちがう自分だけの世界観がつくれる……というのが、読者から聞いた人気の理由だ。そういえばスタイリストや有名ジャーナリストなど、ファッション関係者の私服コートとして多いのも、このマッキントッシュ。プロたちが“自分買い”するのだから、その実力は折り紙付きというものだ。かくいう私も、なんと11着もの愛すべき“マッキン”を持っている。ベーシックなようで、毎年微妙に変わるシルエットや、新たに投入されるディテール、新色等々、一度袖を通したら、翌年も、またその翌年も欲しくなってしまう……そんな魔力を秘めたコートなのである。

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