ACT 3 MEET THE BE@RBRICK!!!!!(2)
ACT 3
MEET THE BE@RBRICK!!!!!(2)
~ベアブリックがやってくる!!!(2)
小さくて不思議な容貌にもかかわらず、世界中から注目を浴びている自社オリジナルキャラ「BE@RBRICK」について生みの親、赤司竜彦さんに語っていただく。世界売上2000万個の販売実績を持つキラーコンテンツに成長した「彼」はどのように誕生し、発展していったのか?
末尾の新作情報も要チェックです。お見逃しなく。
「エヴァーグリーン」を目指して…
――コンプリートして欲しくなかったんです。
今回ご紹介している「BE@RBRICK」シリーズ、最初から考えていたことのひとつにお客様にコンプリートを目指して欲しくなかったんです。こういったキャラクターフィギュアであれば「すべてコンプリートする」意識が高い方が多いと思います。でもこのキャラクターに関しては、「して欲しくなかった」んです。
理由は、そういうカタチにしてしまうとどんどん「パイプ」が狭くなっていってしまう気がしたからです。最初から集められないですよ、という概念の提示はしたかったんです。だから告知なしでゲリラ配布した商品なんかもありました。もちろんそれにより、手に入らなかったというお客さまも多数いらっしゃり、お叱りなんかも受けましたけれども。しかし、そのときに繰り返しご説明させていただいたのが「集めないでください。これは集まりません」と。こちらとしては「ご自身が気に入って頂いたモノを、いつまでも気軽に楽しんでいただきたい」と考えているんです。
恋愛と一緒で、全部相手の事わかってしまうと、つまらない。ひとつふたつ秘密があったほうがいいと思うわけです。
現在、世界中のエヴァーグリーンなキャラクターたちは、みんなそういったカタチで存在していますよね。たとえば世界中のテディ・ベアを集めることや、リカちゃんをすべて集めるなんていうことは難しいことですよね。そう考えていくと、補完する楽しさよりも気に入ったモノを買っていただく喜びを特化させたカタチにしたかったんです。
現在はコレクションBOXも発売しておりますが、あえてボードにシリーズ名や数字を入れてないのもそのためなんです。ご自身でカスタムし、好きなモノを集めていく。といった収集の形で楽しんでいただきたいですね。
――最初でも申し上げましたが……
何事も初期衝動をどれだけ忠実に守れているかが、すごく大事な気がしています。いろいろお話しましたが、結局はフラッシュアイデアをどこまで洗練させられるかが、面白さの秘訣なのかなぁと思いますね。
そしてそれが可能になるところが、メディコム・トイというメーカーの面白さなのでは、という気がしているんです。『ノリ』が分かる人たちが集まってくれているので、非常に仕事がやろやすいですし。もちろんそれをご理解いただいているお客さまにも非常に感謝しております!
――そしてこれから……
最近はアクセルを踏める深みが、どんどん深くなっていっている気がします。現在進めている別の企画なんですが、まさにそういったプロジェクトでして…。お話できないのが残念なんですが……。ぜひ楽しみにしてください。
BE@RBRICKに関しても、最近ではチョロQ、リカちゃんとのコラボレーションなど楽しめる企画でした。リカちゃんに関しても自分が子供のころからあった玩具なんで、ごいっしょできたのは感慨深かったです。そして、それがご好評いただけたことも嬉しかったですね。今後、こういった企画をどんどん出して行ければと考えています。
「彼」にはエヴァーグリーンというテーマがありますので、コラボレーションといった形だけではなく、これからもさまざまな展開でお見せすることができると思います。お楽しみに!
次回からは僕らの事業内容をアレコレフォーカスして皆さんにお伝えしようと考えています。どうぞお楽しみに!