S 65 AMG クーペ、登場|Mercedes-Benz
CAR / NEWS
2015年1月13日

S 65 AMG クーペ、登場|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz S 65 AMG Coupe|メルセデス・ベンツ S 65 AMG クーペ

S 65 AMG クーペ、登場

メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツは、「Sクラスクーペ」に6リッターV12ツインターボエンジンを搭載する、もっともスポーティなモデル「S 65 AMG クーペ」を発表。ドイツ本国において9月末より販売を開始する。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

0-100km/h加速を4.1秒でこなす
Sクラス クーペ」が3月のジュネーブモーターショーでワールドプレミアしていらい、4月のニューヨークオートショーにおける「S 63 AMG クーペ」の追加につづいて登場したのは、従来の「CL 65 AMG」の後継「S 65 AMG クーペ」だ。

S 65 AMG クーペは、ほかの65 AMGとおなじく、最高出力463kW(630ps)、最大トルク1,000Nmを発揮する6リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載。AMGのフィロソフィー“ワンマン ワンエンジン”に則り、1人のマイスターが手作業で仕上げ、署名プレートが掲げられる。

このパワフルなエンジンにより、S 65 AMGクーペは0-100km/h加速を4.1秒でこなす。いっぽうでNEDC(新欧州計測値)での燃費は11.9ℓ/100km(およそ8.9km/ℓ)と、CL 65 AMGよりも100kmあたり2.4ℓも向上した。

組み合わされるトランスミッションは7段オートマチックの「AMG スピードシフト プラス 7Gトロニック」。このトランスミッションには3つのドライビングモードが用意され、コントロールドエフィシエンシー(C)、スポーツ(S)、マニュアル(M)をセンターコンソールのボタンで切り替えることができる。

スポーツ(S)とマニュアルモード(M)では、とくにスポーティさを強調するようプログラムされており、フル加速時におけるシフトアップの際には点火や燃料噴射を減らすことで時間を短縮。あわせてエモーショナルなサウンドを轟かせる。コントロールドエフィシエンシー(C)モードでは、アイドリングストップ機能であるエコ スタート/ストップ機能が有効となり、燃料消費量の抑制に貢献する。

また、Sクラス セダンと同様、車載バッテリーにリチウムイオンを採用。これにより、20kg以上もの軽量化を果たしている。

Mercedes-Benz S 65 AMG Coupe|メルセデス・ベンツ S 65 AMG クーペ

S 65 AMG クーペ、登場 (2)

傾き制御もついたマジックボディコントロール

S 65 AMGクーペには、Sクラス登場時に話題となった、カメラで路面の凹凸を監視し事前に対応することで車体をフラットにたもつ「マジックボディコントロール」にくわえ、S 63 AMG クーペで採用された、コーナリング中の車体の傾きを抑制する機能も搭載。15-180km/hの速度域で作動するこの新機能により、コーナリングをより高速度で安定して走行することが可能となるという。

タイヤにはフロント255/40R20、リア285/35R20という前後異形サイズを採用。これに、クラシックスポーツカーのルックスを現代風に解釈したという、16スポークの専用デザイン鍛造ホイールがあしらわれる。このホイールの高輝度ポリッシュ加工は、2度の磨き工程を経たうえにコーティング処理され、手間暇かけたものだ。

ホイールのなかにおさまる、AMGハイパフォーマンス コンポジット ブレーキキャリパーは標準でグレー、オプションでスポーティな赤に変更することが可能。また、20パーセントも軽量となるセラミック ハイパフォーマンス コンポジット ブレーキもオプションとして用意される。

メルセデス・ベンツ最上級のスポーツクーペとして、インテリアにはラグジュアリーな空間がひろがる。ダイヤモンドキルトをあしらったスポーツシートは、デジーノAMGエクスクルーシブのナッパレザー製。さらには、エクスクルーシブパッケージにより、ナッパレザーのルーフライナー、レザーダッシュボード、ダイヤモンドパターンのドアパネル、クロームのドアロックピン、ホワイトイルミネーションのAMGステンレススチール ドアシルがそなわる。

Mercedes-Benz S 65 AMG Coupe|メルセデス・ベンツ S 65 AMG クーペ

S 65 AMG クーペ、登場 (3)

シフトパドルの付いた3スポークステアリング奥のインパネは、ほかのSクラスとおなじく、高解像度のカラーTFT液晶によるもの。ただし、レブカウンターには“V12 BITURBO”のロゴが刻まれ、スピードメーターも360km/hスケールとなる、AMG仕様だ。

標準装備のヘッドアップディスプレイもAMG用にアレンジされ、通常の速度や簡易ナビゲーション表示のほかに、エンジン回転数と現在のシフトがくわえられる。また、オーディオやナビゲーションを手元で操作する、6.5×4.5cmの大型タッチパッドもセンターコンソール上に標準でそなわる。

Sクラス クーペのトップグレードとして、数々のセーフティデバイスもそなわる。具体的には、360度カメラ、パークトロニック付きのアクティブ パーキング アシスト、ステアリングアシストおよび停止・再発進機能付きのディストロニックプラス、PRE-SAFEブレーキ、クロストラフィック アシスト付きのBASプラス、アクティブ ブラインドスポット アシスト、アクティブレーンキーピングアシスト、PRE-SAFEプラスをふくんだ、ドライビングアシストプラスが標準装備されている。これらはすべて、Sクラスで採用された最先端の安全装備だ

今回のS 65 AMGクーペの登場で、メルセデス・ベンツはセダン「S 65 AMG」、ロードスター「SL 65 AMG」、SUV「G 65 AMG」とあわせ、4種類ものハイパフォーマンスV12エンジン搭載モデルを取りそろえた。

S 65 AMG クーペは、欧州では9月末から販売を開始。ドイツ本国での価格は、19パーセントの付加価値税込みで24万4,009.5ユーロ(およそ3,369万円)とされる。

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Mercedes-Benz S 65 AMG Coupe│メルセデス・ベンツ S 65 AMG クーペ
ボディサイズ│全長 5,027 × 全幅 1,899 × 全高1,411 mm
ホイールベース│2,945 mm
トレッド前/後│1,625 / 1,649 mm
最小回転半径│5.8 m
車両重量│2,185 kg
エンジン│5,980cc V型12気筒 ツインターボ
ボア×ストローク│82.6 × 93.0 mm
圧縮比|9.0
最高出力│463 kW(630 ps)/4,800-5,400 rpm
最大トルク│1,000 Nm/2,300-4,300 rpm
トランスミッション│電子制御7段AT(AMGスピードシフトMCT 7Gトロニック)
駆動方式│FR
トランクスペース(VDA)│400リットル
タイヤ 前/後│255/40R20 / 285/35R20
サスペンション 前/後│4リンク / マルチリンク
ブレーキ 前/後│ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク
0-100km/h加速|4.1 秒
最高速度|250 km/h(リミッター作動)
燃費(NEDC)│11.9 ℓ/100km(およそ8.4km/ℓ)
CO2排出量|279 g/km
価格│24万4,009.5ユーロ(19パーセントの付加価値税込み)

           
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