フォルクスワーゲン ポロがフェイスリフト|Volkswagen
CAR / NEWS
2014年11月4日

フォルクスワーゲン ポロがフェイスリフト|Volkswagen

Volkswagen Polo|フォルクスワーゲン ポロ

フォルクスワーゲン ポロがフェイスリフト

フォルクスワーゲンのコンパクトハッチバック「ポロ」に大幅な変更がくわえられた。最新のフォルクスワーゲンのデザイン流儀にしたがったデザインと、高い環境性能をほこる新エンジンを搭載。欧州では春ごろから順次発売が開始され、アジア地域にもはやければ今年後半には上陸する予定だという。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

多彩なエンジンバリエーション

フォルクスワーゲンのBセグメントモデル「ポロ」がマイナーチェンジ。最新のフォルクスワーゲンデザインをまとうとともに、より環境性能を高めたあたらしいエンジンや、最新の安全装備、インフォテイメントを獲得した。

エクステリアでは、車幅いっぱいに広がったフロントパンパーとそこに走るクロームのラインが幅広感を演出。フロントグリルのクロームラインからシームレスに繋がって見えるよう配置された、ヘッドライト内部の水平パーツは、「ゴルフ」にも通じる印象をあたえる。上位グレードのヘッドライトには、フォルクスワーゲンがこのクラスで初採用と謳うLEDも用意される。

ボディサイズは本国仕様で全長3,972×全幅1,682×全高1,453mmとほぼ変わらない。ホイールには新デザインの6種類をふくむ10種類が用意され、外装色も15色がそろう。そのうち8色は、これまで特別な仕様にしか適用できなかったカラーをふくんだ新色だ。

新型ポロのステアリングには新開発のコンパクトな電動パワステを採用。ステアリングコラムに直接取り付けられており、機敏なハンドリングを提供するとともに、路面の細かいギャップなど不要なノイズを遮断するという。さらに、ポロとしてははじめてとなる、電子制御ダンパーをそなえたスポーツセレクト サスペンションも用意された。コンフォートとスポーツのモードをドライビングシーンにあわせて切り替えることで、サスペンションのセッティング変更が可能になる。

Volkswagen Polo|フォルクスワーゲン ポロ 04

Volkswagen Polo|フォルクスワーゲン ポロ 08

デザインとともにおおきな変更をなされたのが、燃費の向上をはたした新開発のエンジンだ。あたらしいポロに用意されるエンジンは、非常に多岐にわたる。

発売当初のガソリンエンジンは、最高出力44kW(60ps)と55kW(75ps)の1.0リッター3気筒MPIエンジンと、最高出力66kW(90ps)と81kW(110ps)の1.2リッター4気筒直噴TSIエンジンのそれぞれ2機種を用意。さらに、今年後半にはポロでは初採用となる、1.0リッター直列3気筒直噴ターボエンジンを搭載した、「ポロ 1.0TSI ブルーモーションテクノロジー」も登場する。このエンジンは最高出力90psを発揮しながら、欧州計測値で4.1ℓ/100km(およそ24.4km/ℓ)という省燃費性能をほこる。

現在発売されている、気筒休止技術「ACT」を搭載した「ポロ ブルーGT」のエンジンも改良され、最高出力が103kW(140ps)から110kW(150ps)に。そしてもっともスポーティな「ポロ GTI」も132kW(180ps)から141kW(192ps)へとパワーアップする予定だ。


さらに高められた省燃費性能

環境性能の高いディーゼルエンジンも豊富なラインナップをそろえる。いままで1.2リッターおよび1.6リッターで構成されていたディーゼルエンジンは1.4リッター直列3気筒直噴ターボ(TDI)に一本化され、出力のちがいにより、55kW(75ps)版、66kW(90ps)版、77kW(105ps)版が用意される。あたらしいエンジンは、もっとも非力な75ps版でも1,500rpmから210Nmものトルクを発揮。“3気筒ディーゼル”という特性から心配される振動や騒音の対策には、新開発のベアリング、バランサーシャフト、そしてデュアルマス フライホイールを採用し、すぐれた静粛性を実現していると謳う。

ディーゼルで期待される環境性能は、75ps版で3.2ℓ/100km(およそ31.3km/ℓ)、CO2排出量82g/kmという省燃費を実現。さらに、90ps版にデュアルクラッチ(DSG)という組み合わせでは、従来の4.3ℓ/100kmから21パーセントも良好な3.4ℓ/100kmを達成した。

Volkswagen Polo|フォルクスワーゲン ポロ 16

Volkswagen Polo|フォルクスワーゲン ポロ 21

 

安全装備も最新のものにアップデートされている。事故発生時に自動的にブレーキをきかせ二次被害を防ぐ自動コリジョンブレーキ、ドライバーの疲労を感知すると音やライトの明滅で警告を促すドライバー アラート システム、追突回避・軽減ブレーキシステム付きのプリクラッシュ ブレーキシステム、前車追従機能つきのアクティブクルーズコントロールなど、上位車種から引き継がれたかずかずの安全装備が用意された。

インテリアではセンターパーネルのデザイン変更が目に留まる。エアコン吹き出し口の下にあるボタンは7個から9個に増え、さらにその下に配置されるディスプレイはインフォテイメント操作パネルだ。CDをはじめスマートフォンやSDカードのデータ再生など最新のデジタル機器対応をはじめ、スマートフォンの画面をこのディスプレイ表示して、そのままタッチでリモート操作を可能とするMirrorLinkをオプションで用意。このMirrorLinkはスマートフォンのアプリでリンクし、さまざまな操作や情報のやりとりをも可能とする。

このあたらしいポロは、この春からドイツ本国でデリバリーを開始。価格は現行モデルとほぼおなじになる予定だという。その後、欧州各地での発売を経て、今年の後半にはアフリカやアジアで販売がスタートされる。また、トレンドライン、コンフォートライン、ハイラインといったベーシックモデルにつづき、GTI、ブルーGT、クロスポロ、ブルーモーションといった派生モデルもつぎつぎと新型ポロをベースに展開される予定だ。

           
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