「トリッカーズというとモデル“カントリー”」が代名詞のようになっていますが、このブーツは、オリジナルコレクションではスエードだったものを表革に替え、中のグリーンもこちらで指定、さらにソールはダイナイトソールをリクエストしました。ブーツはNGという会社もあるとは思いますが、パンツで隠れればドレスシューズのように見える提案です。
今年は、ヘビィウェイトのツイードなどの素材が人気ですが、そういう素材に合わせるなら、ストレートにブーツのほうがバランスもいいし、しっくりくると思います。茶もあるので、ぜひトライしてみてください。
Tricker's for DESIGNWORKSレースアップブーツ 6万3000円（トリッカーズ フォー デザインワークス）

「ニットジャケットに近い素材感で、フィッティングはタイトにしています。メタルボタンで、プレッピーな匂いをくわえているので、オフィスワークやアフターファイブのデートに最適です。コーディネイトは、ごく薄いライトグレーのフラノパンツをぜひ。ノータイが許されるなら白のタートルか、スカーフを巻いて着こなしてください。黒もあります」
Gian Franco Bommezzadri for DESIGNWORKSニットジャケット 8万9250円（ジャン・フランコボメザドリ フォー デザインワークス）

「一見ボリュームがあるように見えますが、着るとものすごく軽い。きっと試着すると驚かれると思います。また、“リッチな素材で、エレガントなルックス”のために、軍モノに見られる平行配列のダブルブレストのデザインを採用。さらに雨が降りそうな日でも気にせず着ていける撥水加工もほどこしています。シングルもあって、色は黒もあります」
ダブルブレストチェスターコート 30万4500円（デザインワークス）

「ボタンをよく見ていただくと紋の陰影が細かいところまでくっきり出ていると思いますが、この真ちゅうのメタルボタンはデザインワークスのオリジナル。通常は、紋の部分をかぶせて後づけにするのですが、そうするとボタンの中に残っている蒸気で、真ちゅうが腐食してしまいます。その対策のためにこのボタンの中には炭を入れています。また、デザインワークスが提案するブレザーとして、ドロップが8．5ほどある、細身のエレガントなシルエットも特徴。着丈が長めで、若いひと向けのXラインのシルエットは、半歩先を見据えたシルエットの提案です。ストレッチも効いているので、オフィスにもぜひ。黒もあります」
ダブルブレストブレザー 14万7000円（デザインワークス）

「ビジネスシーンでいかに快適に着こなせるかをテーマに、糸から考えた、縦にも横にもストレッチが効いている素材のジャケットとスラックスです。サキソニー素材に見えるように糸から開発し、復元性に強いポリウレタンをくわえることでシワになりにくく、普段づかいでガンガン着ていただけるもの。とくに縦に伸びて、ストレッチの恩恵をうけるスラックスは穿いていただくとちがいがよくわかります。コンセプトは“ごく普通”ですが、これからのスタンダードにしてほしい新ワークウェアです」
2ウェイストレッチジャケット 6万1950円（デザインワークス）

川城一敏｜KAWASHIRO Kazutoshi
DESIGNWORKS ディレクター
1962年生まれ。大手セレクトショップの黎明期よりキャリアをスタートし、バイヤーをはじめ各セクションの責任者として活躍。その後、海外ブランドのディレクターを経て2007年より現職。
メンズウェアのスペシャリストとしてファッション誌編集者、スタイリストなど業界関係者からの信頼も厚い。