MOVIE|20周年を迎えるFOXサーチライト・ピクチャーズが新プロジェクト始動!
MOVIE|第1弾上映は、障がい者の愛と性を描いた感動作『セッションズ』
20周年を迎えるFOXサーチライト・ピクチャーズが新プロジェクト始動
『ブラック・スワン』や『(500)日のサマー』など、これまで数々のクオリティ・ムービーを世に送り出してきたFOXサーチライト・ピクチャーズが来年20周年を迎える。これを記念し、あらたなプロジェクトが始動した。第一弾作品として、愛とユーモアに溢れた実話をもとにしたドラマ『セッションズ』が、サーチライト作品の常設映画館となった新宿シネマカリテほかで12月6日(金)から上映される。
Text by YANAKA Tomomi
異才や名匠監督を輩出した“もっともアカデミー賞に近い”スタジオ
映画の製作や配給を手がけ、これまでオリジナリティ溢れる作品を生み出してきたFOXサーチライト・ピクチャーズ。いちはやく新しい才能や俳優を見出すことでも知られ、ダニー・ボイル、ダーレン・アロノフスキー、ウェス・アンダーソン、アレクサンダー・ペインら、異才、名匠と称えられる有名監督たちを輩出し、アート映画界を牽引する存在だ。
過去19年間で20個のアカデミー賞を受賞するなど“もっともアカデミー賞に近い”スタジオ、FOXサーチライト・ピクチャーズが2014年に20周年を迎えるのを記念したプロジェクトが日本でも繰り広げられ、公式フェイスブックを開設。さらに、新宿シネマカリテが公開されるすべてのサーチライト作品を上映する「FOXサーチライト常設上映館」となり、FOXサーチライト・ピクチャーズが誇る“オンリーワン”な映画がつぎつぎに上映されるというから、映画ファンにとっての朗報となりそうだ。
第1弾となるのは、ベン・リューイン監督が実話をもとに障がい者の愛と性を描き、笑いと感動をもたらす『セッションズ』。ジョン・ホークスが首から下が動かない障がいを持つ男性を熱演、38歳の“童貞喪失”に挑むという難役だ。サンダンス映画祭など4つの映画祭で観客賞を受賞したこの話題作が上映される。
若くて美しいヘルパーに恋心を抱くマーク
6歳で罹ったポリオ(急性灰白髄炎)が原因で首から下が麻痺してしまったマーク。呼吸障害を抱え、巨大な呼吸器のなかで1日の大半を過ごしている。唯一解放されるのは、派遣ヘルパーが付き添ってストレッチャーごと移動する数時間の散歩のみ。だが、それでもマークは自分の人生をまったく悲観していない。
38歳になり、若くて美しいヘルパーのアマンダに恋をしたマークは、健常な男性であれば誰もが思い描く、“愛する女性と精神的にも肉体的にもつながりたい”という願いを抱くようになる。神父やヘルパーに励まされ、思い切ってセックス・セラピストの“セッション”を受けることを決意する。
『セッションズ』の後にもアメリカ新世代のクリエイターが放つ、環境テロリスト集団を描いた新体験のクライムムービー『ザ・イースト』や、ウェス・アンダーソン監督のキャリア集大成となるミステリー・ドラマ『The Grand Budapest Hotel(原題)』などの公開が控えるサーチライト作品。大人の映画ファンを魅了する意欲作、FOXサーチライト・ピクチャーズならではの上質な映画を堪能したい。
FOXサーチライト・ピクチャーズ公式フェイスブック
https://www.facebook.com/FoxSearchlightJP
『セッションズ』
12月6日(金)より、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督・脚本│ベン・リューイン
出演│ジョン・ホークス、ヘレン・ハント、ウィリアム・Hメイシー、ムーン・ブラッドグッド
配給│20世紀フォックス映画
2011年/アメリカ/95分/R18+
『ザ・イースト』
2014年1月31日(金)より、新宿シネマカリテほか全国ロードショー
監督・脚本│ザル・バトマングリ
出演│ブリット・マーリング、アレキサンダー・スカルスガルド、エレン・ペイジ、ジュリア・オーモンド
配給│20世紀フォックス映画
2013年/アメリカ/116分