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2015年4月7日
BOOK|クラウドファンディングで資金を募る写真集『父を見る』
BOOK|クラウドファンディングで制作資金を募る
小浪次郎 写真集『父を見る』
雑誌や広告などで活躍する若手写真家の小浪次郎氏。彼の写真集『父を見る』が今秋、タイクーンブックスより出版される。これに先立ち、8月30日(金)までの期間、クラウドファンディングによる支援金の募集をおこなっている。
Text by YANAKA Tomomi
支援者は小浪氏による写真撮影も
雑誌『GINZA』や『SWITCH』などで撮影をおこない、近年大きな注目を集める写真家小浪次郎氏。『父を見る』は、離れて暮らしていた父親に、数年ぶりに会ったことからはじめたという、2006年からつづくシリーズ。八丈島で美術教師をしていた小浪氏と父親との共同制作的なスタイルや、カメラのレンズをとおした親子の絶妙な距離感が高い評価を得てきた。
そして、8年にわたるプロジェクトの集大成にふさわしい内容の写真集にするべく、一般の人たちから支援金を集めるという、すでに欧米ではポピュラーとなったクラウドファンディングの手法で出版の資金を調達する。8月30日(金)まで、プラットフォーム「campfire(キャンプファイア)」をつうじて支援金を募集。集められた資金は、ページを増やしたり、写真集とあわせて開催を予定している写真展の準備、運営費用などに充てられるという。
支援は500円から5万円までの多彩なラインナップで、3000円を支援したひとにはサイン入りの写真集とデスクトップ壁紙3枚をプレゼント。さらに5万円を支援したひとには、サイン入りの写真集、10月に都内で開催予定の写真展のオープニング招待状のプレゼントのほかに、小浪氏が家族写真や記念写真を撮影してくれるという特典がついてくる。