BURNER 2013-14年秋冬コレクション
FASHION / MEN
2015年7月31日

BURNER 2013-14年秋冬コレクション

BURNER|バーナー

今シーズンのテーマは「THE STREET STANDARD」。通りや街で、本当に好きなものを着たい

ワードから想起される、既存のイメージではない服

「自分たちが生きている“通り”や“街”を想像してもらえるように、背景をあえてグレーにし、モデルにも街並みを想い描いてもらいながら撮影しました。グレーの背景に自分だけの街並みをイメージしていただけると幸いです」というのは、「BURNER(バーナー)」のデザイナー、畑中誉士雄さん。「普通っぽいアイテムなのに何かちがう。インパクトはあるけど、よく見ると普段のワードロープに使える。ちょっとした見え方や見せ方にこだわり撮影しました」と解説する最新ルックに注目!

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

洋服はそれだけでは不完全だから、BURNERが提案する「STREET STANDARD」

――2013-14年秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?

STREETに込めたのは、本来の意味での“通り”や“街”。STANDARDに込めたのは、オリジナリティのある“定番”。ワードから想起される、既存のイメージではない――BURNERが提案する「STREET STANDARD」です。

――テーマを具体的に説明してください。

洋服はそれだけでは不完全だと思います。着るひとのキャラクターやシーンと合致して完成するものだと思います。僕らがヨーロッパやアメリカのスタイルに憧れるとき、そこにはジャケットやパンツだけでなく、彼らの佇まいや背景にある街並もふくまれている。ITALIAN、FRENCH、BRITISH、AMERICAN……、スタイルは、それぞれの人種や風景に馴染んでいるからこそ、格好いい。今、自分たちが生きている通りや街で、本当に好きなものを着ていたい。そんな想いを具現化した「街着=STREET STANDARD」です。

――今シーズンのキールック(コーディネイト)は?

ルックはすべて推しのコーディネイトです。なかでも、上写真のコーディネイトにはオリジナルジャカード素材を使っているので、推しの一つです。それとは別に、ルックにあるトレンチコート、ピーコート、ブレザーなどは、トラディショナルなアイテムですが、確立されたアイテムのあらたな一面や今までとはちがう幅の拡がりが感じられるデザインやコーディネイトがキールックかと思います。

BURNER|2013年秋冬コレクション 01

BURNER|2013年秋冬コレクション 04

BURNER|2013年秋冬コレクション 05

――キーアイテムとキーカラーは?

今の日本の街を想像すると、時間の流れが早くスマートで機能的に感じます。そんななか、今季のテーマの上で欠かせないポイントとなるのが、Lightness(軽さ)、Uniqueness(ユニークさ)、Softness(やわらかさ)です。
Lightness(軽さ)では、シャツ生地や中綿を使用することで軽量に仕上げたあらたな定番としてのPコートで、時間の流れに合う軽快さを表現。
Uniqueness(ユニークさ)では、柄のパターンや生地の切り替えによってベーシックなアイテムの表情を豊かにするパネルVネックカットソーで、機能的な街並みにポップな雰囲気がくわわることでの相乗効果を表現。
Softness(やわらかさ)では、60/40クロスのアウターに使われるライナー用素材を改良。ウールが表に、ポリエステル糸が裏にくるように織り込んでいるため、表はふんわり、裏はしっかりとしているブレザーで、日本人がもつ柔らかな部分を表現しています。

そして、コレクションを象徴するカラーは3つ。特定のカラーではなく、色味としての提案で、奥行のあるスタイリングを標榜しています。
「ホワイト~ベージュ」は、秋冬コレクションとしては初の試みとなるカラーリングで、男くさい、あるいは土くさいアイテムに軽快なイメージをくわえています。優等生的なホワイトではなく、日常着としてのホワイト~ベージュの提案です。
「オレンジ~レッド」は、アクセントとして使われることの多いレッドですが、オレンジまでの幅広い色味で捉えることで、コーディネイトに取り入れやすくしました。程よくやわらかさを意識したカラーリングで、色気を醸し出しています。
「ブルー~ブラック」は、爽やかさと同時にエッジを感じさせる色味です。BURNERでは毎シーズン必ずリリースしているブルー~ブラックですが、今季は日本人の肌色にマッチすることをより強く意識しました。

――今シーズンこだわった「素材」は?

上のキールックで説明したオリジナルジャカードです。陽気なアロハとミリテイストのカモフラという、総柄でも真反対な背景をもつ柄をミックスさせました。BURNERの“遊び”を表現したオリジナル柄は、ジャカード専門のハタヤを使わず、あえて日本が誇るデニムのハタヤさんに織っていただきました。それにより、良い意味でのラフさや男っぽい雰囲気を表現でき、カジュアルなウェアとして提案ができています。

――デザイナーの仕事のやりがいとは?

一番は、洋服であれ何であれ作ることが好きなのでやれています。そのなかで、展示会やお店で自分の感覚を共有できる方とお話できたりすると、また次回のコレクションを頑張ろう!! と思えます。

――ファンにメッセージを。

今秋冬は、春夏コレクションとはちがった部分・受け継いでいる部分をバランス良く取り込めていると思います。ぜひ、ぜひ、原宿本店に遊びに来てください。また、新宿ルミネエスト店にもこの秋冬より出店が決定しています。ルミネ店ならではの、あらたなBURNERの一面が見ることができます。ご期待ください。

<主な取り扱い店>
高島屋新宿店、西宮阪急店、今秋には新宿ルミネエスト店出店決定!

問い合わせ
BURNER 原宿本店
Tel. 03-6406-0087
http://www.b-ner.com

           
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