FRANCK MULLER|2013年新作ジュネーブ現地レポート
“トゥールビヨン”と“クロコ”の新たなる革新
フランク・ミュラー2013年新作コレクション、W.P.H.H 現地レポート
スイス・ジュネーブの郊外、ジャントウにある「ウォッチランド(WATCHLAND)」で開催される時計展示会「WPHH(The World Presentation of Haute Horlogerie)」が今年も開催された。2013年のフランク・ミュラーも、時計ファンの期待をまったく裏切ることのないコレクションが揃った。
Text & Event Photographs by SHIBUYA Yasuhito
超速トゥールビヨンは5秒で1回転
1991年の創業からわずか20年あまりで、100年を超える歴史を持つ老舗時計ブランドと肩を並べる存在に、一気に上り詰めた「フランク・ミュラー」。その原動力は、天才時計師フランク・ミュラー本人によるトゥールビヨンに代表される複雑時計技術。そしてもうひとつは、“機械式時計は時を知る道具ではなく、時を楽しむためのもの”という、概念の革新だ。
2013年もこの“技術と概念”の両方で、これまでの壁を破る革新的なモデルが登場して、高級時計業界のトップを走るブランドであることを証明した。まず技術的な革新作として注目せずにはいられないのが、フランク・ミュラーが最も得意とするトゥールビヨン機構である。なんと従来の1分間に1回転の12倍、つまり5秒に1回転というスピードでキャリッジが回転して時を刻む「サンダーボルト™トゥールビヨン」だ。
そして概念の革新作として注目したいのが、インパクト抜群の外観デザインで2011年の発売以来ベストセラーを続ける「ブラック・クロコ」の発展・進化モデルに当たる「アイアン・クロコ」と「ゴールド・クロコ」。精悍なブラックからよりゴージャスなシルバーとゴールドへと輝きを増した、ケースや文字盤のクロコダイルパターンが、さらに強烈なアクセントを腕元に与えてくれる。
また、機械式時計の古典的なスタイルをフランク・ミュラー流に新解釈したケースに独自開発の7日間ロングリザーブムーブメントを搭載した「ヴィンテージ・セブンデイズ・パワーリザーブ」。さらには、スポーツコレクション待望の角型モデル「コンキスタドール・コルテス グランプリ」も見逃せない。今年のフランク・ミュラーも、時計ファンの期待をまったく裏切ることのないコレクションが揃った。
フランク・ミュラー ウォッチランド東京
Tel.03-3549-1949
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