CLS 63 AMGは出力が向上

今年初頭のデトロイトモーターショーで、ビッグマイナーチェンジモデルをうけた「Eクラス」をベースとした「E 63 AMG」とともに発表された、マイナーチェンジバージョンの「CLS 63 AMG」。新型「E 63 AMG」日本導入も間近と噂されるなか、メルセデス・ベンツ日本は、まず、改良版「CLS 63 AMG」を日本導入。ラインナップを追加、変更した。

このCLS 63 AMGでは、5.5リッターV型8気筒エンジンにスポーティなトランスミッション「AMGスポードシフトMCT」を組みあわせるなど、基本的な構成に変更はないが、最高出力が従来比24kW（33ps）の向上となる410kW（557ps）に、最大トルクが100Nm向上の800Nmに引き上がり、右ハンドル設定となった。

くわえて、縦列駐車時にステアリング操作をサポートする「アクティブパーキングアシスト」が追加になっている。

価格は1,655万円だ。

四輪駆動モデルも追加

そして、今回追加された四輪駆動モデル、「CLS 63 AMG 4MATCI」および「CLS 63 AMG 4MATIC シューティングブレーク」。通常は前33：後67に駆動力を分配する「AMG 4MATIC」によって力強い加速を手に入れ、AMG 4MATIC専用の「3ステージESP」の効果で、四輪駆動モデルならではのアンダーステアを低減するという。日本導入モデルはステアリングは左のみで、価格がクーペ 1,685万円、シューティングブレーク 1,710万円。

究極の走行性能を実現するSモデル

「CLS 63 AMG S」はクーペモデルのみに設定される。これは従来の「AMGパフォーマンスパッケージ」装着モデルがパワーアップしつつ、グレード化した「AMG S-Model」シリーズの一台で、エンジン制御プラグラムの変更や、ブースト圧の引き上げにより、最高出力430kW（585ps）、最大トルク800Nmを発生する。

さらに足まわりには、「AMG RIDE CONTROL パフォーマンスサスペンション」、「AMG リミテッド・スリップ・デフ」を装備。サーキットでのスポーツ走行にも対応するという。

エクステリアには、カーボンパーツを配する「AMGカーボンパッケージ」、専用デザインの「チタニウムグレーペイント19インチAMG5ツインスポークアルミホイール（鍛造）」、「AMGレッドブレーキ・キャリパー」などを採用。

インテリアには、グリップ部にアルカンターラを使った「AMGパフォーマンスステアリング」やブラックピアノラッカーで仕上げた「AMGカーボンインテリアトリム」を装備する。

右ハンドルとなり価格は1,915万円だ。

そして、このSモデルに4MATICを組みあわせたのが「CLS 63 AMG S 4MATIC」と「CLS 63 AMG S 4MATIC シューティングブレーク」。0-100km/h加速は3.6秒とされる。4MATICモデルのため、ステアリング位置は左となり、価格はクーペが1,930万円、シューティングブレークが1,955万円だ。