Qシリーズ初のRS RS Q3市販化|Audi
Audi RS Q3|アウディ RS Q3
Qシリーズ初のRSモデル
RS Q3を市販化
コンパクトSUV「Q3」がRSモデルの仲間入りを果たす。「RS Q3」は今年に入って4モデル目のRSだ。2.5リッター5気筒ターボエンジンはQ3用にチューニングされ、最高出力228kW(310ps)、最大トルク420Nmを発生する。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
実用性とハイスペックの融合
quattro GmbHによってレーシィに仕立てあげられたアウディラインナップのトップアスリート、RSモデル。2013年はこのRSモデルが充実を見せている。「コンパクトなAudi RS Q3をもってSUVのセグメントにあたらしいクラスをうみだす」とquattro GmbHが語る「RS Q3」は、アウディのコンパクトSUV「Q3」のRSバージョンだ。「RS5 カブリオレ」、「RS6 アバント」、「RS7 スポーツバック」につづいて、2013年4モデル目の「RS」となる。
昨年の北京モーターショーで登場したコンセプトモデルの市販化バージョンで、搭載エンジンはコンセプトモデルで予告された、5気筒の2.5リッターターボエンジンと正式に決定した。「TT RS」や「RS3 スポーツバック」に採用されているものと同様のユニットながら、Q3に向けてチューニングをほどこされ、最高出力は228kW(310ps)を5,200-6,700rpmで、最大トルクは420Nmを1,500-5,200rpmで発生する。これは、コンセプトモデル時の360psという数値を下まわり、0-100km/h加速もコンセプトモデルの5.2秒から5.5秒へと、若干後退した。
トランスミッションは7段Sトロニックで、ローンチコントロール機能がつく。車高は通常より25mm低く、ホイールは標準で19インチのものを装着。オプションで20インチのものが3種類用意される。
通常のQ3よりも25mm長くなったボディには、マットアルミニウムのルーフレール、ハイグロスブラックのハニカムグリル、quattroのエンブレム入りフロントエアインテーク、大きなルーフスポイラー、ディフューザーの付いたリアバンパーなどを装着し、RSモデルならではの外観を獲得。メタリックカラーのモールなどを、マットアルミニウム、あるいは黒でフィニッシュする2つのスタイリングパッケージオプションも存在し、ボディカラーはRS Q3のイメージカラー「セパンブルー」をふくむ8色
インテリアはRS Q3のロゴが入るレザーとアルカンターラのスポーツシート、フラットボトムステアリングホイール、アルミ調の合金ペダル、ピアノブラックのトリムなど、RSモデルらしいしつらえ。オプションでナッパレザーにシルバーのステッチいりのシートや、ダイヤモンドステッチがほどこされたものが用意され、トリムはアルミやカーボンを選択できる。
インフォテインメントシステムの「MMI」にはRSメニューを用意し、ブースト圧、オイル温度、ラップタイムなど表示できる。
また、コンパクトSUVとあって、RSモデルでありながら、実用面も優れ、通常でも356リットル、リアシートを倒せば1,261リットルと、余裕あるカーゴルームは健在。オーディオは10スピーカーのシステムを標準として14スピーカーのBOSEによるサラウンドシステムをオプション設定する。
ドイツでの価格は54,600ユーロ(約670万円)。2013年秋にデリバリーを開始する。
Audi RS Q3|アウディ RS Q3
ボディサイズ|全長4,410×全幅1,841×全高1,580mm
ホイールベース|2,603 mm
トレッド 前/後|1,571 / 1,577 mm
重量|1,730 kg
トランク容量|356-1,261リットル
エンジン|2,480cc 直列5気筒 直噴DOHC ターボ
最高出力| 228kW(310ps)/ 5,200-6,700 rpm
最大トルク|420Nm/ 1,500-5,200 rpm
トランスミッション|7段オートマチック(S tronic)
駆動方式|4WD
0-100km/h加速|5.5 秒
燃費(NEDC値)|8.8 ℓ/100km
CO2排出量|206 g/km
価格|54,600ユーロ