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2018年4月3日
BE@RBRICK The Shining 400% / 1000% |MEDICOM TOY
MEDICOM TOY|メディコム・トイ
"All work and no play makes Jack a dull boy."
モダンホラーの傑作がBE@RBRICKで登場
Text by SHINNO Kunihiko
鬼才スタンリー・キューブリック監督が初めてホラーというジャンルに挑戦した映画『シャイニング』(1980年)より、物語の舞台となるオーバールック・ホテルのカーペットの柄を再現したBE@RBRICKが登場。筋金入りのキューブリックファンなら恐怖のあまり思わず息を呑むアイテムではないだろうか。
物語は小説家ジャック・トランスが妻のウェンディと息子のダニーを連れ、雪深い山の上にあるオーバールック・ホテルの管理人として職を求めにやって来るところから始まる。だが、そのホテルではかつて過去に心を病んだ管理人チャールズ・グレイディが家族を惨殺する事件が起きていた。"聖なる輝き(予知能力)"の能力を持つダニーは、そのホテル内に潜む邪悪な存在を次第に感じ取っていくが……。
斧を手にしたジャック・ニコルソンの狂気に満ちた怪演が強烈なインパクトを残す作品だが、設定や結末を大幅に変えてしまったため原作者のスティーブン・キングが激しく批判したことでも知られる本作。計算し尽くされた映像美も健在で、三輪車でホテルの廊下を走るダニー少年のシーンでのステディカムを使った映像も話題となった。
キューブリック研究家の間では本作に登場するモチーフについてもさまざまな解釈がなされており、オレンジ、ブラウン、レッドで彩られた六角形模様(オリジナルは1960年代にデヴィッド・ヒックス)のカーペットについても、六角=hexには「呪い、悪意のある願い」という意味があることから、これから起きる惨劇を示唆しているのではという見解もあるそうだ――もちろん今回のBE@RBRICKにそんないわくはないので安心してコレクトしていただきたい。
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