JAPAN FOUNDATION|第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展、日本館が“パヴィリオン賞(金獅子賞)”受賞
DESIGN / ARCHITECTURE
2014年12月25日

JAPAN FOUNDATION|第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展、日本館が“パヴィリオン賞(金獅子賞)”受賞

JAPAN FOUNDATION|国際交流基金
第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展

日本館が“パヴィリオン賞(金獅子賞)”受賞

2012年8月29日11時(現地時間)、ビエンナーレ開幕とともに本年度の各賞が発表され、日本館の展示「ここに、建築は、可能か」が、国別参加部門における金獅子賞を受賞した。11月25日(日)まで一般公開されている。また、9月25日(火)には、東京大学情報学環福武ホールにて「東日本大震災後の建築-ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展帰国報告会-」が開催される。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)
Photographs by HATAKEYAMA Naoya

第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展受賞につづく2回目の快挙

今年の日本館の展示は、「ここに、建築は、可能か」と題し、コミッショナー伊東豊雄氏および、参加作家の乾久美子、藤本壮介、平田晃久、畠山直哉氏とともに東日本大震災で被害を受けた陸前高田に被災者などが集まれる集会場「みんなの家」の建設を巡るドキュメントを提示。震災後の建築の可能性を問う内容となっている。

ヴェネチア・ビエンナーレ|日本館 03



ヴェネチア・ビエンナーレ|日本館 05



コミッショナー伊東豊雄氏は、「大変光栄です。今回のテーマは“カタストロフィー”という大変特異なテーマだったので、どこまで世界の皆さまに理解していただけるか心配しておりましたが、それを今回理解していただくことができ、受賞できたことをうれしく思います。また、被災地という特殊な状況での小さなプロジェクトだったのですが、小さいプロジェクトのなかで、『建築とは何か?』、『みんなが集まるとはどういうことか?』、建築のもっともプリミティブな意味を問い直すということが理解いただけてそれもまた大変うれしく思います」と述べた。


日本館のパヴィリオン賞(金獅子賞)受賞は、1996年の第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(磯崎新コミッショナーによる「亀裂」)以来、2回目の快挙となる。

日本館展示の概要

主催|国際交流基金(http://www.jpf.go.jp/j/index.html)

特別助成|公益財団法人石橋財団

協力|佐藤淳構造設計事務所、大光電機株式会社、株式会社イーストウエスト、株式会社DNPフォトルシオ

会場|ジャルディーニ地区内にある日本パヴィリオン。吉阪隆正による設計で、1956年に竣工

(所在地:Padiglione Giapponese Giardini della Biennale, Castello 1260, 30122 Venezia)

「ここに、建築は、可能か」

コミッショナー|伊東豊雄

参加作家|建築家/乾久美子、藤本壮介、平田晃久 、写真家/畠山 直哉

ヴェネチア・ビエンナーレ概要

主催|ヴェネチア・ビエンナーレ財団(http://labiennale.org/en/index.html)

会期|2012年8月29日~11月25日 10:00~18:00、月曜休(ただし、9月3日、11月19日は開場)

会場|国別参加展:ジャルディーニ(Giardini di Castello)地区ほか

企画展|アルセナーレ(Arsenale)地区ほか

総合ディレクター|David Chipperfield (デイヴィット・チッパーフィールド)

総合テーマ|Common Ground

公式HP|http://www.labiennale.org/it/Home.html

           
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