ミニ クラブバン 欧州で販売開始|MINI
MINI Clubvan|ミニ クラブバン
ミニ クラブバン 欧州で販売開始
「ミニ クラブマン」をベースにしたMINIの商用バン「ミニ クラブバン」。今年のジュネーブモーターショーでワールドプレミアを果たしたこのモデルがドイツにて今秋、販売を開始する。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
スタイリッシュなビジネスバン
MINIのキャラクターイメージはそのままに、宅配用のバンに姿を変え、コンセプトモデルが今年、ジュネーブモーターショーに登場した「ミニ クラブバン」。ターゲットは「流行に敏感な事業者」。「要求の高い顧客に、目を引くスタイリッシュなアピアランスで商品配送をすること」を可能にすると謳う。
ベースとなった「ミニ クラブマン」と基本的な仕様は共通で、ボディサイズは全長3,961×全幅1,683×全高1,426mm、ホイール・ベースは2,547mm。観音開きの右フロントドア「クラブドア」も継承される。いっぽう商用バンというモデルの性格上、2シーターとなって、広がったラゲッジスペースと乗員用シートとのあいだには、上部ステンレス製、下部アルミニウム製のパーティショングリルがもうけられる。リヤのサイドウインドウは遮蔽され、外面はボディ同色。テールゲートのうすく色のついたガラスとの組み合わせで、荷物が人目から遮られる。
また、ラゲッジスペースのフロアとサイド内張りには、高級カーペット材がはられ、12V電源ソケットも用意。固定フックも6つ用意されるという。容量は860リットル、長さは115cm、幅は最狭部で102cm、最大許容荷重は500kgだ。
モデルバリエーションは3つ
モデルバリエーションは3、最高出力72kW(98ps)の「ミニ ワン クラブバン」、最高出力90kW(122ps)の「ミニ クーパー クラブバン」の2種類の1.6リッター4気筒ガソリンエンジンモデルと、最高出力82kW(112ps)のディーゼルターボエンジンモデル、「ミニ クーパーD クラブバン」の3つがラインナップ。オートスタートストップ機能、ブレーキエネルギー回生システム、可変バルブタイミングなどを搭載し、燃費はガソリンエンジンモデルが5.5ℓ/100km(約18.1km/ℓ)、ディーゼルエンジンモデルが3.9ℓ/100km(約25.6km/ℓ)、CO2排出量は129g/kmと103g/kmだ。
トランスミッションは6段マニュアルを基本とし、「ミニ クーパーD クラブバン」には6段オートマチックも選択できる。
ボディカラーはペッパー・ホワイト、アイス・ブルー、ブリティッシュ・レーシング・グリーン・メタリックおよびミッドナイト・ブラック・メタリックの4色。ホイールは15インチを標準として、16,17インチもオプション設定される。
インテリアは黒のファブリックシートと黒、あるいはシルバーのトリムが標準装備。レザーシートや、スポーツシート、レザー張りのダッシュボードなどのオプションも用意されるという。
欧州での納車は今秋を予定。価格はエントリーグレードの「ミニ ワン クラブバン」で1万8,100ユーロ(約180万円)だ。