CAR /
MOTOR SHOW
2014年12月12日
北京現地リポート|Citroen
CITROEN Numero 9|シトロエン ヌメロ 9
DSシリーズの未来を象徴するコンセプトカー「NUMÉRO 9」
今年から中国でもDSシリーズの販売を開始するシトロエン。ブースのメインは妖しい雰囲気に包まれた「Numero 9(ヌメロ 9)」だ。モータージャーナリスト 九島辰也氏の現地リポート。
Text by KUSHIMA Tatsuya
妖艶な世界
妖艶なつくりのシトロエンブース。その奥に鎮座し、人ごみをつくっていたのがNumero 9である。全長5mにも届きそうなディメンションは圧巻で、絶対的な存在感を醸しだしていた。
冒頭に“妖艶”と記したのは、ブース全体のカラートーンがパープルだったからだ。しかも、Numero 9の上には天井から長く吊り下げられたシャンデリアがキラキラと輝いている。まさに艶やかな世界がそこに演出されていた。
では、Numero 9の印象はというと、とにかく全高が低い。ボディ全体が薄くガラス面があまりないような感じだ。しかも、5ドアでありながら左右のリアドアに取手はなく、まるでクーペのようにも見える。サルーンとクーペとハッチバックをまたぐクロスオーバーといったところだろう。
もちろん、このクルマはコンセプトカーでありそのまま市販はされない。事前のリリースに書いてあるように、DSシリーズの未来を提案したものだ。パワートレーンは事前発表によると1.6リッターエンジンを搭載するプラグインHVということだが、パワーソースよりもデザインに人を惹きつけるチカラがあるのは、さすがシトロエンである。