アウディ、Q3に2台のコンセプトカーを発表|Audi
Audi RS Q3 Concept & Q3 jinlong yufeng|
アウディ RS Q3コンセプト & Q3 金龍馭風
アウディ、Q3に2台のコンセプトカーを発表
今回の北京国際モーターショーにおいて、アウディはQ3をベースにした2つのモデルを発表している。ひとつが、事前情報にもあった「RS Q3コンセプト」、もうひとつが辰年にちなんだスポーツユーティリティコンセプト「Q3 jinlong yufeng(金龍馭風=風のなかの金龍の意)」だ。
Text by HORIGUCHI Yoshihioro(OPENERS)
迫力と俊足のQ3
RS Q3コンセプトは既報のとおり、2.5リッター直列5気筒TFSIエンジンを搭載し、265kW(360ps)を出力。静止状態から100km/hまでの加速を5.2秒でこなす、パワフルなモデルだ。カーボンファイバー(CFRP)を多用したパンパーやスポイラーにより迫力を増したエクステリアは、青をベースにかすかに黄色の混じったマットな「オルドス ブルー」に塗装され、インテリアは黒を基調に青をアクセントとしたクールなイメージとなっている。タイヤは255/30というSUVにはあまり採用されない扁平タイヤをはき、20インチアロイホイールは側面がサンドブラスト加工、表面がハイグロス仕上げのスタイリッシュなものが採用されている
北京国際モーターショーでの発表にあわせ、前回の画像につづき動画が公開されている。
空飛ぶ金龍
もう1台の「Q3 jinlong yufeng(金龍馭風=風のなかの金龍の意)」は、今年の辰年にちなんで名づけられた、スポーツ好きな若者向けのコンセプトモデル。とくに近年人気のあるカイトサーフィンにフォーカスをあてている。
照明付きのルーフレールにはカーボンファイバー製のカイトボードが2枚搭載でき、ラゲージスペースには汚れたものでも気にせず収容できるライナーが敷かれている。このライナーは、折りたたんで日除けにしたりシートカバーにしたりと、レジャーのさまざまなシーンに活用できる便利なシートだ。
ラゲージの左壁には「Audi Cam」と呼ばれるカメラが収納されている。このカメラはカイトサーフィンの際にはヘルメットなどにつけ、WiFiを通じて映像を車両に送信することができる。この映像は車両からさらにインターネットに転送することもできる。
インテリアはグレーと黒、それとイエローに統一されて、ルーフのライナーはグレーのアルカンターラ、インテリアの表面はブラックをベースに黄色の装飾が施される。
パワートレインは最高出力228kW(310ps)の2.5リッター直列5気筒TFSI。ヘッドカバーが赤く塗られ、プラグ番号が付与されており、前述の「RS Q3コンセプト」と同じくレーシングカーの雰囲気を演出する。足元は255/45サイズの20インチタイヤが装着され、オフロード走破性を高めるため通常モデルよりも車高は30mm高められる。