Diary-T 233 けっこう毛だらけ
Lounge
2015年4月15日

Diary-T 233 けっこう毛だらけ

Diary-T

Diary-T 233 けっこう毛だらけ

文・アートワーク=桑原茂一

泉川 純米吟醸 ふな口本生 

ワン&オンリーの響きはこの日本酒にこそふさわしい。
男は生がいい。男は生きと粋が生き。女は艶と愛嬌が生き。

仕事場が引っ越したことでいつの間にか足が遠のいてしまったが、それまでは週三詣でのうまい蕎麦屋が○本木にある。

しかも酒のアテ「肴」も見事なこの蕎麦屋でいただいた絶品の日本酒を超える記憶はいまのところない。と思う。たぶん。きっと…この曖昧さには理由がある。
絶品には正確な記憶が伴わない。

つまり、絶品=飲み過ぎる=記憶が失われる

そして呑んベイたちはこういう。”よくあることさ”

Tom Jones / It's Not Unsual( よくあることさ)

このお方の”よくあることさ”もすごい。

ぬいぐるみのマイクがキュート♥

このお三方のダンスにもただならぬものを感じる。

で、日本酒のうまさを正直に言えばワインを凌駕する。 といえば誤解を招くが、日本に生まれてしまった私の体質にはしっくりもち肌ほんのり桜色と滅法妄りに馴染むのだ。

しかしその分日本酒の歴史的役割を振り返れば非日常を演出する祝祭の行事にはかかせないお神酒ではあるばかりか、有り体に事実をむき出しすれば我を忘れる為の強烈な麻薬であることは正真正銘猫灰だらけ日本酒の正体だから、うまい、美味しい、はあくまでも昨今の戯れ言で、その正体を暴けば死を恐れない行動へ若者たちを誘う装置なのだから、ともすれば暴力を誘発するのは至極当然であり、はたまた種の存続がBEHIND THE MASKであったとしても、男たちの欲望を女たちへ強要するいい訳にも強姦への恐怖を和らげる装置にもなっていることは過去の歴史と経験値からみても歴然たる事実だといって差し支えないだろう。つまり、日本酒とは頗る危険きわまりない美味しい米の水=お神酒なのである。だから日本酒が至福の時を醸し出すなどといってうまい美味しいは問題ではなく、そんなにも危険な麻薬が美的作法などのオブラートで包まれ真実が密閉されてはいるがこれこそまさに合法ドラッグなのである。にもかかわらず日本全国津々浦々に流通しているということはある意味で誠にこまんたれぶーComment allez-vous なのである。

以上の説明やいい訳やごまかしから発見出来ることは、
私の記憶がなくなるなんて極小ごときは語るに足りずで、
日本酒のうまさを追求することは天下太平を謳歌するまことに健気な天につばする墓穴を掘る清い行いなんだと自害して自覚してワン&オンリーな日本酒を日本全国探し求める行脚の道へ駒を進めることはまことに結構、結構、結構毛だらけ猫灰だらけ、尻(しり)の周りはクソだらけ、だったりもする。

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