「リーガル」が世界から信頼される理由 Vol.1|REGAL
REGAL|リーガル
色と製法にあらわれるジャパン クオリティ
より本物を選びたい、というのは男であれば誰もがおもうこと。だが、本物とはいったいなにをもって判断すればいいのか。お洒落であること、時代の潮流をふまえたデザイン。答えはそのいずれでもない。ひとがモノと向かい合い、真摯な気持ちで手がけたプロダクトこそに価値がある。本当の答えは「リーガル」にあった。
Photographs by Tetsumi Hachiya (FOREST)Text by Yasuhiro TakeishiEdit by ITO Yuji (OPENERS)
日本モノづくりが、世界を魅了する
グローバリゼーションがさけばれてひさしい現在、工業製品の生産地はより低いコストを求め、世界各地をめまぐるしく移り変わっている。そんな時代にあって、日本のモノづくりがいまあらためて見直されている。しかも低いコストではなく、高いクオリティを求める世界中の人々にである。
とりわけファッションの分野では、日本のファクトリーに生産や資材調達を依頼する欧米の一流ブランドが増えているのだ。
そんな世界を魅了する日本のモノづくりの“いま”を体現しているのが、我が国を代表する老舗シューメーカー、リーガルのビジネス靴である。
海外へのアウトソーシングが多い製靴業だが、リーガルの紳士靴は現在も、約9割が日本国内の自社工場で生産されている。なかでもその実力が如実に見て取れるのが、同社の誇る「ハンドフィニッシュ」を駆使したレザーシューズだ。通常の革靴は、色づけを含めてある程度仕上げられた皮革を用いて縫い上げる。だが、ハンドフィニッシュの場合は未仕上げの皮革を使用し、アッパーを縫い上げてから色づけの工程を職人が文字通り手作業で行う。
透明感のある染料を用い、ベタつかないようにスポンジで数回塗り重ねていくが、こうした手作業によって、一足一足ごとに異なる自然な色ムラと深みのある表情が生まれ、磨き込まれたアンティークのような高級感が醸し出されるのだ。それが通常より手間と時間を要する工程なのはいうまでもないが、特筆すべき点は他にある。染料を用いた手塗りの色づけは、基本的には一発勝負であり、塗り直しはできない。職人は長年培った技と勘、そして自らの美的感性を頼りに、迷いなく色を重ねていかなければならない。
つまりそこには、高い技術はもちろん、研ぎ澄まされた感性が不可欠なのだ。えてして職人は、同質のものをつくり続けることに長けているが、こうした一点ごとに異なるものをつくるのは不得手である。そんな職人の性を超越した、芸術的ともいえる洗練された感性こそ、人間味あふれる味わい深い靴を生み出し、ひいては日本のモノづくりに奥深い魅力を与えているのだ。
履くほどに馴染み、自分だけの一足となる
またハンドフィニッシュの革靴には、リーガル伝統のグッドイヤーウエルテッド製法が採用されている。同社が100年以上にわたって受け継いできたその製法は高い耐久力を備えるが、特筆なのは履き込むほどに履き心地が向上していくことだろう。中底に緩衝材として施されるコルク材が足型に合わせて沈み込み、抜群のフィット感をもたらす。リーガルはインソールにもフットプリントを記憶する肉厚の天然ピッグレザーを用いているため、数週間後には手放せない履き心地を味わえるはずだ。
さらにアウトソールが交換可能なのもグッドイヤーウエルテッド製法の利点であり、リーガルはそうしたアフターケア体制も万全。足型を記憶した中底やインソールは、傷んでいなければ熟練した職人が丁寧に組み直して継続使用できる。つまり、修理後も履き慣れたフィット感が変わらず戻ってくるのだ。これも純正パーツを備える自社工場にて修理を行える強みであり、売りっぱなしにしない、日本の細やかなモノづくりを象徴するサービスといえるだろう。
一足として同じ表情はないリーガルのハンドフィニッシュシューズは、履くたびに履き心地が増すだけでなく、手塗りならではのムラ感が艶とともに引き立ち、まさに持ち主だけの唯一無二の靴となっていく。そんな使うほどに愛着を抱かせる、長く愛せるものこそ、世界が求める日本のモノづくりの魅力に違いない。
リーガルコーポレーション
Tel. 047-304-7261(平日9:00〜17:00)
Offical Site|http://www.regal.jp/
Online Store|http://www.shoes-street.jp/