Peugeot|508 RXH、HX1をフランクフルトで公開
CAR / NEWS
2015年3月4日

Peugeot|508 RXH、HX1をフランクフルトで公開

Peugeot│プジョー

プジョーのEV&ハイブリッドモデルがぞくぞくとフランクフルトに登場!(1)

プジョーは、9月13日から開幕するフランクフルトモーターショーに出品するディーゼルハイブリッド車「508 RXH」およびコンセプトカー「HX1」を公開した。

文=松尾 大

世界に先駆け、ディーゼルハイブリッドをラインナップ

まず注目したいのは、昨年欧州市場に投入された3008 Hybrid4に搭載された「Hybrid4」システムを積んだ508 RXHだ。世界ではじめてディーゼルエンジンと電気モーターを組みあわせたこのシステムの特徴は、前後輪をことなるパワーユニットで駆動する4WDシステムであること。前輪を2.0リッターのHDi FAPディーゼルエンジンというターボディーゼルエンジンが、後輪を電気モーターがそれぞれ受けもつパラレル方式のハイブリッドだ。モーターの補助をくわえた加速ブースト状態によるシステム出力は147kW(200ps)となる。最大トルクについては発表がなかったものの3008 Hybrid4とおなじユニットであることが推察されることから、500Nm(エンジン300Nm+モーター200Nm)程度とみられる。

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508 RXH

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デビューは2012年の春

燃費は欧州複合サイクルモードで4.0ℓ/100km(25.0km/ℓ)、CO2排出量は99g/kmと非常に高い環境性能を発揮。走行モードについては、エンジンを停止したZEVモード=ゼロエミッションモードのほか、オートマチック、スポーツ、4WDから選択できる。ヨーロッパの道路事情を勘案するとおそらく、実燃費においてもガソリンエンジンを採用したハイブリッドよりも環境性能が高いことはまちがいないだろう。

この508 RXHは2012年春に登場する予定であるが、プジョーの説明によると通常の508のモデルレンジとはまったくことなる車格が与えられるという。それはディーゼルハイブリッドという先進性とともにプジョーのイメージリーダーとなるものだ。贅たくなトリムを採用し、よりアグレッシブな表情を与えられたフロントエンドやこのモデルのためだけのあたらしいボディカラー、高くなった全高など、ベースとなった508にくらべ、より個性の際立つデザインとなった。価格はあきらかになっていないものの、高価なシステムを組み込んでいることからしても、現状のプジョーのラインナップのなかで最高額となることが想像できる。

なお、プジョーは508RXHのリミテッドエディションをフランクフルトモーターショーで展示。アルカンターラレザーの内装をほどこしたカレーンブラウンの300台には各車番号がふられ、走行の事前予約を開幕時からオンラインでおこなうことができるという。EVやPHVに搭載されているバッテリーが、蓄電池として家庭に電気を供給する、いわゆるV2H(ヴィークル・トゥ・ホーム)という機能が昨今期待されており、OPENERSではそんなクルマをSNV(ソーシャル・ネットワーク・ヴィークル)と呼んでいる。プジョーが放つディーゼルハイブリッドにも、そんな機能が与えられていることを期待したい。

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プジョーのEV&ハイブリッドモデルがぞくぞくとフランクフルトに登場!(2)

フランスのエスプリを感じる未来的ミニバン HX1

もう一台注目したいのがHX1というコンセプトカーだ。先日発表されたシトロエンDS5をよりスポーティにしたデザインで、6人乗車が可能な未来的ミニバンだ。

プジョーによると「空気力学を応用した多くの可動部品がスピードを念頭に置いてデザイン」されているため、4.93メートルという全長にしては車高が非常に低く、CD値も0.28と優れたものとなっている。ボディの斜め上方向へ観音開きになる4枚のドアを開けると、天然素材と超ハイテク仕様を組み合わせた空間が広がる。座席は「4+2」構成によるモジュール式デザインで、ドライバーは、走行条件にあわせてドライビングポジションを調整することができるとしている。

前輪を2.2リッターHDiエンジンが担当し、後車軸に組み込まれた電気モーターとの組みあわせでシステム出力は220kW(299ps)となる。環境性能は燃費が3.2 ℓ/100km(31.25km/ℓ)、CO2排出量は83g/kmという非常に良好な数値を実現。また、100パーセントモーターだけで走行するZEVモードでの航続可能距離も30kmに達するという。

そのほか3台の電気駆動モデルを展開

上記の2台にくわえフランクフルトモーターショーでプジョーはHybrid4を搭載した3008 Hybrid4のみならず、より簡便なe-HDiも公表する。このシステムは1.6リッターHDiエンジンとアイドリングストップ機能を提供するリバーシブル・オルタネーターを組みあわせたもの。さらに、アイドリングストップ機能を補完するために、減速時のエネルギー回収システムと、始動時に追加電力を供給するハイブリッドバッテリーを備えている。2011年前期から508と新型308に採用されているこの次世代型アイドリングストップシステムは、アーバン・ドライブ・サイクルで燃費を15パーセント近く向上。今年後期には、3008、5008およびPartnerにも搭載される予定だ。

そのほか、企業や個人向けにデザインされた、電気のみで走行する最新世代の市街地向け電気自動車 iOnも公開。リチウムイオンバッテリーを採用した48kW(65ps)の電気モーターにより、最高速度130km/hと航続距離150kmを実現。欧州で数かずの賞を獲得して注目を浴び、注文台数は2011年6月末時点で2,000台を超えているという。さらに2台の電気モーターによりシステム出力254kW(345ps)を誇る2シーター・ロードスター EX1や電気スクーター e-Vivacityなど、電気モーターを用いたさまざまな車種を展開する。

2011年前期が記録的な世界販売台数(109万1000台)を達成したというプジョーの攻めの姿勢が今後も見られそうだ。

           
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