Porsche│フランクフルトでのラインナップ!
Porsche│ポルシェ
新生911はじめ注目モデルが目白押し
ポルシェAGは、9月13日に開幕するフランクフルトモーターショーで「911 カレラ(およびカレラ S)」「パナメーラ ディーゼル」「911 GT3 RS 4.0」「ケイマンS ブラックエディション」の4モデルをワールドプレミアすると発表した。
文=谷中朋美
新型911のさらなる詳細を説明するイベント『911スニーク・プレビュー』リポートはコチラ!
軽量化と新型トランスミッションの採用などで省燃費に成功した「911 カレラ」シリーズ
ボディサイズはほぼ据え置きながら、ホイールベースが100mm延長されるとともに、20インチのホイールの装着で、よりワイド&ローを強調するスポーティなスタイルで登場した「911 カレラ」。フルモデルチェンジをおこない、ハイパフォーマンスカーのアイコンは、より環境に配慮したクルマに生まれ変わった。
「911 カレラ」では、350psを発生する3.4リッターの新型水平対向エンジンが、トランスミッション「ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)」と組みあわされることで、100キロあたりの燃料消費を先代より1.6リッターも少ない8.2リッターに抑えるとともに、194g/kmという極めて低いCO2排出量を可能にした。
おなじく、「911 カレラ S」でも、先代より15psアップし400psを発生させる3.8リッター水平対向エンジンとPDKにより、100キロあたり8.7リッターの燃料消費を達成しつつ、CO2排出量も205g/kmを実現している。
省燃費化には、アルミニウムとスチールを組み合わせ、最大45kgの軽量化に成功したインテリジェント構造のボディのほか、オートスタート&ストップ機能、エネルギー回生システム、パワートレインの作動効率を高めて燃料消費を抑制する「サーマル・マネージメントシステム」など、ポルシェが誇る最新の技術も貢献している。
1回の給油で1,200キロ走破できる「パナメーラ ディーゼル」
4ドアGTサルーン「パナメーラ」にはディーゼル版が登場。アウディ用をベースとした3リッターV型6気筒エンジンを搭載し、最高出力は250ps、最大トルクは550Nmを発生させる。トランスミッションにはPDKでは
なくアイシンAW製8段ティプトロニックSが採用された。
特筆すべきはその低燃費性で、転がり抵抗の低いタイヤを履いていることもあり、80リッターの満タン状態で1,200キロを走破できるという。
また、これまでの911のプロダクションモデルに搭載されたもののなかでは最大の排気量を誇る4リッターユニットを搭載し、すでに限定600台のリリースで販売が開始されている「911 GT3 RS 4.0」や、「ケイマン S」を内外装ともに漆黒に染め、最高出力が10psアップの330psを発揮する限定500台の「ケイマン S ブラックエディション」も登場する。
この4台以外にも、ポルシェでは前後のアクスルに電気モーターをそれぞれ備えた4輪駆動のEV「ボクスター E」や、1900年にフェルディナンド・ポルシェ博士が設計し、ガソリンエンジンとふたつの発電機が充電装置として機能するという世界初のシリーズハイブリッドモデル「Semper Vivus」の復刻車も出展。
今のポルシェを築いた先見性のある過去と、未来のカタチをしめす内容となっている。