薬剤師、アロマセラピスト、栄養士でもあるRajaaが教えてくれるレシピ

一度のつもりがなんと2度も行くことになったモロッコ。はじめて行くさいに目的地のマラケシュにいる知り合いの友人が薬剤師で、マラケシュでファーマシーを営むRajaaのコンタクトを見つけてくれて、「このひとはロイヤルファミリーの薬剤師でもあって、モロッコの植物と薬草についてはなんでも知っているひとだから会いにいってみたら」というのがきっかけでした。

WheatgrassとWheatgrass juiceのスタンド

Wheatgrass juiceで乾杯！

薬剤師であるだけではなく、アロマセラピスト、さらに栄養士でもある彼女は、トータルに患者さんの健康を看て処方箋の調合や食事の指導をしたりしています。その彼女が先日ニューヨークに滞在して会う機会があったので、今回、ジュースや栄養バランスの整った完全食となるサラダのレシピや、さらにからだによい食事のお話などをうかがいました。

第1回は、エンザイムがたっぷりとれて栄養満点のジュースのレシピをふたつほど紹介します。

＜ジュース レシピ（2人分）＞
Detox - 腎臓をきれいにするジュース
・人参 中サイズ 3～4本
・りんご1個
・ビーツ1個
・きゅうり、大一本
・ケール2枚
・ショウガ、親指よりやや大きめをひとかけ
仕上がりにひまわりの芽を添えて

朝にぴったり、元気の出るジュース
・2ティースプーン分の一晩水につけておいたアーモンド
・人参 中サイズ 3～4本
・りんご1個
・フェネル1本
・ケール2枚
・ショウガ、親指よりやや大きめをひとかけ
仕上がりにひまわりの芽を添えて

野菜の効能ノート

Rajaaのお話によると、人参は“マジックベジタブル”で、ビタミン、ミネラル、エンザイムリッチで、すべての消化器系によく、コレストロールを下げ、日焼け予防になるビタミンA、抗酸化作用の高いビタミンE、必須脂肪酸を多くふくみ、がんの予防にも効果があるといわれています。

ひまわりの芽は、免疫を高め、抜け毛にも効果があるそうです。ヒマワリの芽に限らず新芽野菜（かいわれ、もやし、ブロッコリーの新芽など）は“Living Food”まさに生きた食材で、ビタミン、ミネラル、プロテイン、ファイバー、必須脂肪酸、抗酸化作用が非常に豊かです。 酸性に偏った身体から毒素を排出し、アルカリ性に戻す助けをしてくます。ビーツは免疫を高め、赤血球を活発にし、酸素を身体に摂り入れやすくします。

Rajaa Chbani
モロッコ マラケシュ出身、在住。Doctor of Chemistry（化学博士号）を 1980年にUniversity Paul Sabatier in Toulouse, Franceにて取得。83年にモロッコのマラケシュにファーマシーとラボを設立。 引きつづき Nutritionist dietician homeopathy の学位をフランスの同大学にて取得（86年）。99年にインドでアーユルベーダ式ダイエット、2001年にスイスでマクロビオティックを学ぶ。05年 Phyto- aromatherapist の資格をフランスで取得、つづけて2006年に Hippocrates Health Institute in Florida (USA) にてさらにRaw living foodを極める。
96年よりフランス、インド、モロッコを中心に、ホメオパシー医学、アロマセラピー、健康、エコクッキング、クリエイティブ・ローフードの各国でのワークショップ、会議に積極的に参加。 97年よりMarrakech Homeopathic Association’sのプレジデントを務め、 99年にはMaghrebio Association (オーガニック農業とオーガニックフード)を設立。
アロマセラピーのワークショップのほかに、毎週、ローフードのワークショップもマラケシュで開催。

Raw food workshop contact｜rajaa.racinesdevie8@gmail.com
Pharmacy｜Pharmacie L’Unite
Avenue Hassan II – 40 000 Marrakech, Morocco
Tel. +212(0)24 44 85 54
Email｜unitepha@gmail.com