LEXUS CT200h|レクサス CT200h 国内販売開始!
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2015年3月19日

LEXUS CT200h|レクサス CT200h 国内販売開始!

LEXUS CT200h|レクサス CT200h

待望のコンパクトHVがいよいよ国内販売開始!

レクサスは、ハイブリッド専用のプレミアムコンパクト、CT200hを1月12日より発売開始した。

文=松尾 大

走りを楽しむハイブリッド

CT200hは、ハイブリッド専用車でありながら、躍動感溢れる俊敏な走りが楽しめる、レクサスのあらたな時代を切り拓くクルマを目指して開発された5ドアハッチバックだ。

パフォーマンスダンパーを採用した高剛性ボディやフロント・マクファーソンストラット、リヤ・ダブルウィッシュボーンの新開発サスペンションにより俊敏な操舵性と乗り心地を両立。また、ステアリングに設けられた6段パドルシフトは、ドライバーの意のままにパワーをコントロールすることを可能としている。

高剛性を謳うボディは、バンパー周辺部などを衝撃吸収構造をもつ歩行者傷害軽減ボディを採用することにより、衝突時における歩行者への衝撃を緩和できるとしている。

さらに、センタークラスターに「NORMAL」「ECO」「SPORT」の3つのモードを選択できるドライブモードセレクトスイッチを配置。モード選択により、加速フィールやステアリングの手ごたえが変化するとともに、メーター表示や室内照明などの色彩が変化し、ドライバーがモード状態を認識できる以外にも、ひとつの演出として変わっていく空間を楽しむことができる。

高い環境性能を生む、さまざまな機能

動力面では、プリウスなどに搭載され、信頼性も高いハイブリッド専用の1.8リッターアトキンソンサイクルエンジン、2ZR-FXEを搭載。低回転から高トルクを発揮する高出力モーター、発電用モーター、動力分割機構、リダクション機構が組み込まれたハイブリッドトランスアクスルなどから構成される、“レクサス・ハイブリッドドライブ”技術を最大限に活用し、燃費性能は、10・15モード走行燃費で34.0km/ℓをマークする。

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ハイブリッドシステムだけでなく、実燃費の向上に貢献するさまざまな技術がこのCT200hには詰まっている。冬季でも早期にアイドリングストップが可能となる排気熱再循環システムやエコドライブに貢献するハーモニアスドライビングナビゲーター。気温や湿度を測定し、ガラスが曇らない範囲で内気循環の比率をできるだけ増やすように制御する新湿度センサーなどが備わる。また、エンジンフードやバックドアにはアルミ素材を、ボディ骨格にはハイテン材(高張力鋼板)を採用し、軽量化を図ったほか、空気抵抗係数CD値0.28という優れた空力性能も実現した。

環境への貢献はそれだけにとどまらず、石油資源の使用量削減のため、ラゲージ内装表皮に、世界ではじめて植物資源が原料のバイオPET(PET=ポリエチレンテレフタレートの原料の一部であるモノエチレングリコールをさとうきび由来のバイオ原料に替えて製造したもの)を使用した新エコプラスチックを採用している点も注目したい。

エクステリアデザインは、ワイド&ローなフォルムを採用。低い車高により前面投影面積を小さくし、後方に絞り込んだキャビンに対し、リヤショルダー部やタイヤの張り出し感を強調するもので、これはレクサスのデザインフィロソフィーである「L-finesse」にもとづいている。

ボディカラーは、全9色を設定。

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レクサスならではのプレミアム感

インテリアは、ファブリック表皮が6色、本革表皮が4色を設定。オーナメントパネルには、天然素材で成長のはやい竹をもちいて、環境負荷の低減にも配慮したバンブー本木目のほか、アッシュバール本木目など4種類を設定している。

安全性もレクサスのプレミアムコンパクトならではだ。衝撃吸収ボディや高強度のキャビン骨格を採用し、衝突時のキャビンの変形を抑制。また、重量、車高のことなる車両同士の衝突時における共存を追求するコンパティビリティの概念も導入。前席に8個のSRSエアバッグを標準装備するなどし、クラストップレベルの安全性能を実現。JNCAP(日本)、IIHS(米国)、EuroNCAP(欧州)などで最高評価を目指している。

そのほか、車両接近通報装置をレクサスとしてはじめて標準装備したほか、衝突被害の軽減に寄与するプリクラッシュセーフティシステム(全車オプション設定)、後続車に注意を促す緊急ブレーキシステムをはじめ、S-VSC(=ステアリング協調車両安定性制御システム:車両の挙動が安定する方向に駆動力配分と操舵トルクをアシストするシステム)、TRCなどの装備を採用している。

プレミアムコンパクトを名乗るだけあって、細部のつくりこみにかんしてはこだわりを感じさせる。サウンド面では、標準装備のオーディオのスピーカーに、環境にも配慮した竹炭樹脂振動板を採用したほか、“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステムをオプション設定している。

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また、エンジン音、ロードノイズなどを徹底して低減。圧倒的な静粛性を誇るハイブリッドシステムという利点を生かしつつ、さらに高い静粛性を実現させるため、フードインシュレーターやダッシュアウターサイレンサーによるエンジン音の低減、フェンダーライナーへの吸音材の貼付によるロードノイズの低減、フロントガラスへの高遮音性ガラスの採用やボディ表面のフラッシュサーフェース化による風切音の低減などがなされている。

ラゲージルームは、小型のハイブリッドバッテリーを低い位置に搭載することで375リッター(VDA法)の容量を確保。6:4分割可倒式のリヤシートを倒せば奥行き1,500mmを超え、960リッター(VDA法)のフラットなラゲージルームが生まれる。

レクサスにくわわったもっともコンパクトなモデルCT200h。価格は355万円からで、月販目標台数は1,500台としている。

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LEXUS CT200h|レクサス CT200h
ボディ|全長4,320×全幅1,765×全高1,450mm
ホイールベース|2,600mm
車両重量|1,380kg
エンジン|1.8リッター DOHC 直列4気筒 16バルブ VVT-i(アトキンソンサイクル方式)
最高出力(エンジン)|73 kW(99ps)/5,200 rpm
最大トルク(エンジン)|142 Nm(14.5kgm)/4,000rpm
最大出力(モーター)|60kW(82ps)
最大トルク(モーター)|207Nm(21.1kgm)
システム全体 最高出力|100kW(136ps)
トランスミッション|電気式無段変速機
バッテリー|ニッケル水素電池
10・15モード燃費|34.0km/ℓ
CO2排出量|68g/km
駆動方式|2WD(FF)
乗車定員|5名
価格|355万円

           
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