MINI Paceman concept|ミニ ペースマン コンセプト
Car
2015年2月19日

MINI Paceman concept|ミニ ペースマン コンセプト

MINI Paceman concept|ミニ ペースマン コンセプト

男らしいクロスオーバーのクーペ仕様

BMWは、2011年1月9日に開催されるデトロイトオートショーに出品するMINIペースマン コンセプトの映像を公開した。

文=松尾 大

ワイドで力強いデザイン

今回発表されたMINI ペースマン コンセプトは、2011年春には日本上陸が予定されている「クロスオーバー」をベースに2ドアとし、パーソナル嗜好を強めたモデルで、BMWが「X6」などで展開しているSAC(スポーツアクティビティクーペ)に位置づけられる。

ボディサイズは全長4,110mm、全幅1,789mm、全高1,541mmで乗車定員は4名。ひとめでMINIファミリーであることがわかるデザインだが、細部を見わたすと、さまざまな変化が見られる。デザイナーのマーカス・シリング氏によると、クロスオーバーがもつ垂直基調のデザインから、このペースマンでは水平方向を強調したワイドで力強いデザインにしたという。

MINI Paceman concept|ミニ ペースマン コンセプト|02

MINI Paceman concept|ミニ ペースマン コンセプト|03

エクステリアは、「都会的で男性的な」デザイン。ルーフは後方にむかうにしたがい幅が狭められ、ウエストラインはリアがややせりあがり、リアフェンダーは筋肉質に膨らんでいる。クロスオーバーと比べると、よりスタイリッシュさを強調した造型が魅力である。

“ゴーカート”のような走りを実現したシャシー性能

MINI Paceman concept|ミニ ペースマン コンセプト|04

フロントは、基本的にMINI クーパーS クロスオーバーのデザインを踏襲し、バンパー下部にブレーキ冷却用のエアインレットをセットし、その両サイドにはフォグランプを組み込んでいる。サイドスカットルもクロスオーバー同様、Aピラーの延長線上に伸びており、ウインカーとエアアウトレットを兼用。リアに目をうつすと、テールライトは横長のデザインに変更されているほか、安定感のある力強さをもっている。

搭載されるエンジンは、ジョンクーパーワークス用1.6リッター4気筒のツインスクロールターボエンジンで、最高出力は211ps(155 kW)を発揮、最大トルクは260Nm(26.5kgm)でオーバーブースト時には280Nm(28.55kgm)となり、BMWグループならではの高いシャシー性能とあいまって、「ゴーカート」のような走りを楽しむことができるとしている。

また、このペースマンではフルタイム4WDモデルをオプションで選ぶことができる。カントリーマン同様「MINI ALL4」を搭載し、トルク配分は、通常時の50:50から、最大でリア100パーセントまで可変させることができ、安定した走りにも期待がもてそうな一台だ。

           
Photo Gallery