LAオートショー プレイバック 前篇|L.A. Auto Show

LAオートショー プレイバック 前篇|L.A. Auto Show

BMW M850i xDrive Convertible

CAR FEATURES

L.A. Auto Show 2018|ロサンゼルス オートショー 2018

LAオートショー プレイバック 前篇

カリフォルニアという土地柄だからこそ
EVとハイパフォーマンス モデルが際立つ

2018年末に開催された「ロサンゼルス オートショー 2018」を訪れた南陽一浩氏による総括。前篇ではハイパフォーマンスや最先端技術を前面に押し出すドイツ勢や現地に特化されたアメリカ勢を中心にお伝えする。

Text & Photographs by NANYO Kazuhiro

LAならではの妙味とは?

今年はフルモデルチェンジを迎えたポルシェ「911」、つまり992型がすっかり主役を奪った感のあった「ロサンゼルス オートショー」。ワールドプレミアのニューモデルがインターネットを介して世界中に一斉発信される今や、モーターショーの意義は薄らいだ、などという声も聞かれる。だが自動車市場がグローバル化より多様化に向かっているなかで各ローカル市場に向けて、もっともオプティマイズされたモデルが供給される象徴的な場は、やはりモーターショーなのだ。

自家用車の巨大なマーケットで、その裏返しで環境問題への取組みにも前のめりなカリフォルニアという土地柄を反映し、LAオートショーで際立っていたのは、ハイパフォーマンスカーとEVだった。そこが同じアメリカでも、普及モデルにスポットが当たるデトロイトショーや新テクノロジーのショーケースであるラスベガスのCES、さらにエスタブリッシュメントな高級車に焦点が当たりやすいニューヨークショーとの違いといえる。

BMW X5 xDrive50i

BMW X5 xDrive50i

BMW M340i xDrive

BMW M340i xDrive

純粋なパフォーマンス志向押しのドイツ車

まずBMWはエンジン屋としてダウンサイジング以上に本懐であろう、3リッターのストレート6や4.4リッターのV8ツインターボといった今となっては巨大ともいえるパワーユニットを、各セグメントに追加してみせた。

8シリーズ」にはコンバーチブルボディの「M850i xDrive」が、そして「X7」には「M50i xDrive」が姿を見せた。同じく4.4リッターのV8ツインターボを搭載するが、出力は前者が530ps、後者が462psとなる。さらにはパリサロンで登場したばかりのG29世代の「Z4」の隣では、同じくストレート6だが374psと過激さを増した「M340i xDrive」も登場。この先に現れるであろう新しい「M3」と棲み分けるAWDゆえの、強気なスペックを誇っていた。

Mercedes-AMG GT C Roadster

Mercedes-AMG GT C Roadster

Mercedes-AMG GT R Pro

Mercedes-AMG GT R Pro

一方のメルセデス・ベンツは、マイナーチェンジを迎えたメルセデス AMG「GT」を強烈にアピールした。センタープロダクトとなるAMG「GTクーペ」、476psの2020年仕様の周囲に、ラグジュアリーな「GT C コンバーチブル」、さらには「GT R」からアクティブとパッシブ双方の空力デバイスをニュルブルクリンクのタイムアタック用に見直した「GT R Pro」を発表した。

GT R Proは、決してベストではないコンディションである秋口のニュルブルクリンクでのアタックで、GT Rに比べて約6秒を縮めた7分6秒432を記録しているという。FRとして無論、驚異的なパフォーマンスだ。肝心のマイナーチェンジだが、外観上で旧モデルとの違いはヘッドライト内のLEDが「L」から「V」字型に近い形に改められたこと。あとリアアングルでは、基本的に4本出しのエキゾーストエンド形状が、GTは丸、GT SとGT Cは平行四辺形気味の角、GT Rはセンターにまとめられたことだ。