ポルシェ・デザイン「1919 Chronotimer Flyback」に新色ブルーダイアルが登場｜PORSCHE DESIGN

PORSCHE DESIGN｜ポルシェ・デザイン

エンジニアリングと車両製造の専門知識が融合。新作「1919クロノタイマー・フライバックブルー & レザー」

スポーツカーのDNAを腕時計デザインに変換するポルシェ・デザインより、エンジニアリングと車両製造の専門知識が融合した自社製ムーブメントを搭載し、繊細で神秘的なブルーの色合いを放つダイアルを備えた新作「1919クロノタイマー・フライバックブルー & レザー」がリリースされた。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

エンジニアリング、パフォーマンス、ブランド美学を備えたウオッチ

ポルシェ・デザインより、繊細で神秘的なブルーの色合いを放つダイアルと、ポルシェ車のインテリアレザーで作られたストラップを組み合わせた新モデル「1919 クロノタイマー・フライバックブルー & レザー」がリリースされた。手本ともいえる伝説の名車・ポルシェ911のように、妥協なき機能性、すべてのディテールに至るまで徹底されたデザインを融合した、スポーティかつ表現力豊かな外観を備えたクロノグラフウオッチだ。

本作は、1972年にデザイナーであるフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ教授が発表した同社初のリストウオッチである「クロノグラフ I」の伝統を引き継いだものだ。大型かつハイ・コントラストのダイアルは視認性と判読性を重視。時計にとっての重要な要素である時刻表示と測定機能に視線が集まるよう、デザインされている。スーパールミノヴァ®が施されたクリーンなアラビア数字と、大胆なマーカーを組み合わせ、照明条件の悪いところや夜間でも時刻を読み取りやすい。両面に7層のハードコートが施されたサファイア・クリスタルは、すべての光の反射を防ぎ、常に最適な可読性を保証する。

ムーブメントには、ポルシェ・デザイン製WERK 01.200を搭載。このクロノグラフ・キャリバーは、例えばレーストラックのラップタイムなど、連続した時間を測定できるフライバック機能が備わっている。4ヘルツで振動する自動巻きムーブメントは、エンジニアリングと車両製造の専門知識が融合したウオッチメイキングが体現されたものだ。このフライバック機能を含む魅力的なメカニズムの姿は、サファイア・クリスタル製のケースバック越しに見ることが可能だ。

ポルシェ・デザインらしく、ムーブメントはブラックに仕上げられている。エネルギー伝達を最適化するよう設計されたローターにはPVD コーティングが施され、その一部はタングステンで作られている。加工が非常に困難なこの素材は、強力な巻き上げを保証するために必要な重量をローターに与えるためだ。

ケースはチタニウム製。モータースポーツの世界から生まれたこの軽量ハイテク素材は、同時に高い弾力性と耐性を備えている。同じ体積でステンレススティールよりも46パーセント軽量であり、非常に強靭で、非磁性、塩水や熱への耐腐食性、金属アレルギーを引き起こしにくい素材だ。また軽量構造の原則に従って、ケースは技術的に可能な限りスリムに設計されている。

1919コレクションのトレードマークは、アイコニックなラグの開口部と、ラグからブレスレットへの移行部が形作るフォルムだが、これらの特徴は、クラシックなラグのデザインにおける欠点（バネ棒を介した接続）を排除するだけではなく、コレクションの持つピュアな美しさに、独特の軽量感をもたらしている。その所有者は文字通り、スポーツカーとのつながりを腕元に感じ取ることができるだろう。

このエンジニアリング、パフォーマンス、ブランド美学が備わった新作は、2020年4月より販売を開始している。