非磁性合金Nivachron™製ヒゲゼンマイを搭載した新作「SISTEM51 IRONY」|swatch®
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2019年9月20日

非磁性合金Nivachron™製ヒゲゼンマイを搭載した新作「SISTEM51 IRONY」|swatch®

swatch®|スウォッチ

手首に革命を! 21世紀のイノべーティブウオッチが、再びスウォッチから登場

2014年、51個のパーツで構成される機械式ムーブメント「SISTEM51」を発表し、世界を驚かせたスウォッチ。そして今年、「SISTEM51」に新素材の非磁性合金Nivachron™製ヒゲゼンマイを搭載した新ムーブメント搭載モデルが登場した。ブランド誕生からつねに革新を起こしてきたスウォッチの挑戦は続く。

Photograph by OKAMURA Masahiro(CROSSOVER) Text by KOIZUMI Yoko Edit by TSUCHIDA Takashi

機械式でありながら、ハイテクマスプロダクトでもある。工業製品としての美学が満載

スウォッチの誕生は、1983年にまで逆上るが、あの驚きはアラフィフ以上の世代にっとっては、つい昨日のことのように思い出せるのでは? スウォッチの凄さは、カジュアルウオッチにプレミアム感を生み出すという、それまでの既成概念を完全にひっくり返すコンセプト、リーズナブルな価格設定、ハイセンスなデザインなど枚挙にいとまがなく、時計史に燦然と輝く革新であったことは間違いない。
なかでもプラスチックボディにむき出しのボタン電池、使用するパーツはわずか51個というシンプルな構造には驚かされた。生産面に目を転じれば、時計製造の自動化を果たした画期的な製品でもあり“スイス製はすべからく手作りで高級品”というイメージも覆した。
スウォッチは20世紀のイノベーティブウオッチであり、時計業界はスウォッチ登場の前と後では、時計づくりに対する意識が大いに変わったのである。
そして2014年、スウォッチは51個のパーツで構成される機械式時計を発表。「SISTEM51」と名付けられたこの時計は、こちらも時計史上初となる機械式ムーブメント完全自動化ラインで製造される。
機械式時計の実用メリットとは、

・電池切れの心配がない
・ボタン電池を使用せず、環境に優しい
・告時機能がネットワークに依らず自立している
・脱進機の動きが心臓のように見受けられ、愛着の対象となる

以上が、挙げられる。
こうしたメリットをスタイリッシュに昇華させたのが「SISTEM51 IRONIY」である。シンプルなフォルムはスウォッチの美学を踏襲したものだが、加えて大人の雰囲気を漂わせるメタルケースを採用、搭載ムーブメントはモデル名に冠された「SISTEM51」である。ただし、新作ではそのムーブメントに2019年に発表されたばかりの非磁性合金Nivachron™(ニヴァクロン)製のヒゲゼンマイが搭載されている。
「SISTEM51」についてもう少し詳しく説明しよう。

スウォッチ グループが開発した、完全自動化ラインで生産される次世代機械式ムーブメント「SISTEM51」は、スウォッチの既存クオーツムーブメントのパーツ数「51」と同数に揃えられている。
ちなみに一般的な機械式時計は、最低でも100を超えるパーツから成る。それを徹底した合理化により51へと減らしたわけだが、その数ほぼ半数。圧倒的なシンプルイズムである。単に合理化といっても、そこには多くの最新技術が投入されている。このモデル関連では17件もの特許申請がなされていることからも、どれほどの技術開発が行なわれたかは想像に難くない。
また誤解されたくないのが、パーツ数が少ないからといって性能が劣ることではないということだ。例えば一般的な機械式時計のほぼ2倍という最大90時間のパワーリザーブ機能は、プレミアムブランドのそれと比較してもなんの遜色もない。なにしろ金曜日の夜に外し、月曜日の朝に着けるときまで動いているのだから、週初めにバタつくことの多いビジネスマンには最高の味方といえよう。
本作では、銅、ニッケル、亜鉛で作られる非帯磁性合金「ARCAP」をコンポーネントに採用。ケースの密閉性が高いことから、湿気やホコリによる劣化が防がれ、耐磁性の確保、高精度と長寿命を実現したのである。さらに特筆すべきが、注油不要でメンテナンスフリーという点だ。機械式時計では必須だったオーバーホールを不要とし、気軽に機械式時計と触れ合えることを現実化した。時計ケースを裏返せば、ペリフェラル風ローターの動きが楽しめ、機械式時計を持つ悦びを体感させてくれる。
さらに説明すべきが、新たに搭載されたNivachron™製のヒゲゼンマイだ。

“ヒゲゼンマイ”こそが時計の精度を決定づけることから、これまでも磁気や温度に影響を受けづらい素材が求められてきた経緯がある。そんななかで耐磁性、耐久性、温度変化に強いシリコン製ヒゲゼンマイが登場し、現在、多くの時計に搭載されている。
そのシリコンに代わる新素材が非磁性合金Nivachron™だ。チタンとニオブを主成分とした合金で、人間が一般的に生活する温度環境では弾性への影響はないという。またこれまで使用してきたニヴァロックスと比べて耐磁性能は10〜20倍向上。経年変化による性能劣化がほとんどないため、メンテナンスフリーという側面をさらに一歩、押し進めている。このNivachron™製ヒゲゼンマイの採用により、日差±7秒以内へと精度は向上。日常生活における実用に十分な精度を弾き出している。
これほどの高品質なパーツを搭載していれば必然的に価格も跳ね上がりそうなのだが、そこはスウォッチである。抜群のコストパフォーマンスの高さは、このモデルでも実現されている。スウォッチが登場して36年。スイスの時計作りの伝統を踏まえながら、その技術や美意識を「工業製品」を通して世に送り出してきたわけだが、20世紀も、21世紀もイノベーティブウオッチとはスウォッチと同義語なのである。

スイス時計における「革新アイコン」は、いまもスウォッチが担っているのだ。
 
スウォッチ SISTEM THOUGHT
Ref|YIB402
ムーブメント|自動巻き
パワーリザーブ|90時間
ケース素材|ステンレススチール
ストラップ素材|レザー
ケース径|42mm
防水|3気圧防水
価格|3万500円(税別)
 
スウォッチ SISTEM PILOTE
Ref|YIB404
ムーブメント|自動巻き
パワーリザーブ|90時間
ケース素材|ステンレススチール
ストラップ素材|レザー
ケース径|42mm
防水|3気圧防水
価格|3万500円(税別)
 
スウォッチ SISTEM KNIGHT
Ref|YIM401
ムーブメント|自動巻き
パワーリザーブ|90時間
ケース素材|ステンレススチール
ストラップ素材|ラバー
ケース径|42mm
防水|3気圧防水
価格|2万3000円(税別)
問い合わせ先

スウォッチ コール
Tel.0570-004-007
https://shop.swatch.com/ja_jp/

                      
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