銀箔漆文字板の機械式時計『シチズンコレクション』メカニカル|CITIZEN
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2021年9月17日

銀箔漆文字板の機械式時計『シチズンコレクション』メカニカル|CITIZEN

CITIZEN|シチズン

文字板を漆の⽼舗「坂本⼄造商店」と共同開発

シチズン時計は、『シチズンコレクション』から、銀箔と漆で仕上げた⽂字板を備える機械式時計 2 モデルを 2021 年 10 ⽉下旬に発売する。

Text by KOBAYASHI Miki

「繭⾊(まゆいろ)」と「鈍緋⾊(にびひいろ)」の2色を展開

どんなシーンにも合わせやすいベーシックデザインの腕時計を提案する『シチズンコレクション』から今回登場した2 モデルは、日本の技術をさらにアピールするものとなっている。
⾦属板に漆を塗り銀箔をまぶすように載せ、さらに塗装する⼿順で、ひとつひとつ⼿作業で仕上げた⽂字板はひとつとして同じものはなく、独特な⾵合いが楽しめるというのだ。
この⽇本の伝統技術・銀箔と漆塗を⽤いた文字板は、漆の⽼舗「坂本⼄造商店」との共同開発によるもの。坂本⼄造商店は、(URUSHI SAKAMOTO CO.LTD.) 1900 年創業。創業から121 年間、漆の装⾝具から⼯業製品まで幅広く取り組む漆の⽼舗メーカーだ。現在は、様々な業種ともコラボレーションし、ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションに選定され、「伝統を現代に活かす」をテーマに、漆の価値を国内外へ発信している。
2モデルのカラーは、繭の柔らかな⽩をイメージした「繭⾊(まゆいろ)」と、紅葉する森林の⼣暮れ時の薄暮を表現した「鈍緋⾊(にびひいろ)」。
「繭⾊」は、⾦属の上に⽩い漆を塗りそこに銀箔をまぶすように載せ、さらに銀箔の上に⽩い塗装を重ねることで、表情豊かな⽩斑(しらふ)柄に仕上げている。革バンドはきめ細かで美しいつやのあるコードバンを合わせた。
一方「鈍緋⾊」には、漆を塗布した⾦属板に硫化させた銀箔を貼り、その上からぼかし塗装を施すことで硫化銀箔の彩が斑柄となってあらわれている。合わせる革バンドは型押ししたカーフを採用。
文字板の美しさを魅せるだけでなく、実用性を重視するブランドとして、「繭⾊」にはミラー仕上げの、「鈍緋⾊」にはミラーとマットの異なる仕上げを組み合わせたリーフ針を使⽤することで視認性を確保。また 10 気圧防⽔を備えているのも実用性が高い。
さらに、6 時位置の 24 時間計、10 時位置のパワーリザーブインジケーターを搭載。機能的である上に、デザインのアクセントにもなっている。そして、機械式時計を愛する者にはたまらない愉悦。シースルーバック仕様なので、裏を返せばローターやてんぷが動く様⼦を眺められる。
シチズン時計は1918 年の創業以来、“Better Starts Now”「どんな時であろうと『今』をスタートだと考えて⾏動する限り、私たちは絶えず何かをより良くしていけるのだ」という信念のもと、常に時計の可能性を考えて開発を重ねてきた。今回の銀箔漆文字板の機械式時計もその一歩。シチズン時計が、これからどんな時計の未来を切りひらいていくか期待したい。

シチズンコレクション/メカニカル

  • 発売⽇|2021 年 10 ⽉下旬
  • 価格|繭⾊14万3000 円、鈍緋⾊13万2000円
  • ケース/バンド|ステンレス(デュラテクトプラチナ)/ コードバン(繭⾊)、カーフ(鈍緋⾊)
  • ⽂字板|銀箔漆
  • ガラス|デュアル球⾯サファイアガラス(無反射コーティング)
  • ケース径/厚み|径 40.5mm/厚 14.1mm(設計値)
  • ムーブメント|Cal.9184/⾃動巻き+⼿巻き/
  • パワーリザーブ約 40 時間(最⼤巻上時)/
  • 機能|秒針停⽌機能/⽇付表⽰/⽇付早修正機能/ 24 時間表⽰/パワーリザーブインジケーター
  • 防水|10 気圧防⽔
問い合わせ先

シチズンお客様時計相談室
Tel.0120-78-4807 (受付時間 9:30~17:30、祝日除く月~金)
https://citizen.jp/collection/index.html