新開発した自社製機械式ムーブメント「Caliber 0200」を搭載したメカニカルモデル｜CITIZEN

CITIZEN｜シチズン

高精度と審美性を両立する新ムーブメントを搭載した「メカニカルモデル」。数量限定を含む3機種をリリース

シチズンは、新しい自社開発の機械式ムーブメント「Caliber 0200」を搭載した「The CITIZEN（ザ・シチズン）」腕時計3モデルを発表した。自動巻き（手巻き付き）の機械式時計で、ブラックダイアルの「NC0200-90E」とブルーダイアルの「NC0200-81L」および数量限定55本のホワイトダイアルの「NC0200-06A」が、2021年8月より取り扱われる予定だ。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

シチズンとラ・ジュー・ペレ社の時計製造技術が融合した新ムーブメント

「ザ・シチズン」より、新たな自社開発の機械式ムーブメント「Cal.0200」を搭載した腕時計3モデルが発表された。本作に搭載されたムーブメントは、高精度機械式時計で用いられるフリースプラング方式のテンプが特徴。本ムーブメントの設計をゼロから開発し、精密な時計製造技術によりクロノメーター（テンプ式腕クロノメーター）規格（ISO3159）を超える時間精度である平均日差−3～＋5 秒を実現。さらに、脱進機にはフォトリソグラフィと電鋳を利用したLIGA工法を用いて部品精度を高めるなど、これまで光発電エコ・ドライブムーブメントの部品製造で培った技術も活用されている。

新開発した自社製機械式ムーブメント「Caliber 0200」を搭載したメカニカルモデル｜CITIZEN

本作では、全17日間に及ぶ厳しい自社検査を実施。ブレスレットまたはストラップを取り付ける前の完成時計状態で、6方向の姿勢、3段階の温度で設定したさまざまな条件下での検査に合格した時計に、自社規格検定合格証が付属される。

ムーブメントのデザイン面では、歯車の連なりを美しく見せるレイアウトや、2021年にシチズンウオッチグループに迎えたスイスのラ・ジュー・ペレ社との交流で培われた装飾技術によって実現した部品の仕上げにも注目したい。サティナージュと呼ばれるヘアラインで仕上げた受け（ブリッジ）には、細部にまでダイヤカットを施すなど、異なる仕上げのコントラストが生み出す立体感によって、ムーブメント全体の審美性が高められている。

外観は、力強さとシャープさを併せ持つ先進性を表現した腕時計デザインを目指し、ラグのない大胆な面構成のケース形状を採用。ステンレス無垢素材を生かした粗目のヘアラインとミラー加工で、装着時に光を反射し、存在感を放つ。

ブラックダイアルの「NC0200-90E」は、電鋳手法で砂地模様が施され、その凹凸が作る陰影により、モノトーンのなかに繊細な色調の変化を楽しめる。「NC0200-81L」のブルーダイアルは、サンレイパターンに塗膜研磨を施し、光沢感と深みのある色調が美しく輝く。

どちらもダイアルには「ザ・シチズン」のシンボルマークである「イーグルマーク」を配しているが、これは1000メートル先の獲物をも見つけられる卓越した視力を持つワシを、未来を見据えて行動する「先見性」の象徴として、また古来より人とパートナーシップを築く生き物として表現したもの。イーグルマークは、「常に先を見据え、理想を追求する」「身に着ける方に永く寄り添う」という「ザ・シチズン」のふたつのコンセプトの証である。

数量限定モデル「NC0200-06A」のホワイトダイアルは、電鋳手法によるニュアンスのある質感が特徴。文字盤だけではなく、シースルーバックから覗くK22製の回転錘にも「イーグルマーク」を配した特別仕様で、数量限定55本となる。本作は「MY CITIZEN オーナーズクラブ」（https://citizen.jp/support-jp/afterservice/owners.html）への登録で、5年間のメーカー保証が付与される。