CAMPANOLA|カンパノラで時を愉しむ
CAMPANOLA│カンパノラ
「ラ・ジュー・ペレ」の自動巻きムーブメントを搭載
カンパノラで時を愉しむ
「時を愉しむ、日常を愉しむ、個性を愉しむ」をテーマに、シチズンから2000年に登場したウォッチブランド「カンパノラ」に、今回「ラ・ジュー・ペレ」のメカニカルムーブメントを搭載した2モデルが登場した。日本の美意識が息づくデザインをまとい、先端技術や匠の技を生かし時計作りの原点に立ち返った新作に、この夏、注目したい。
Text by FUKUTOME Ryuji Photographs by KONDO Shoichi
伝統的な時計製作へと立ち返る試み
わずか40数ミリのスペースに、どれだけのものが表現できるのか? という命題に挑むかのように「カンパノラ」は立体的な空間を見事に使い切って構成されている。
デザインのテーマは“宙空の美”。それを演出するためには、ダイヤルを立体的に構成するだけではなく、ケース、針、風防などのディテールにまで細心の注意を払わなければならない。それらすべてが細部まで丁寧に作り込まれることで、風防内の空間は彩りを増し、時を刻むべく針が動き出すことで、魅力的な表情を創りだすのである。
2000年のデビュー以来、カンパノラはそのように「時」を、「日常」を、「個性」を“愉しむ”ために、最先端の技術を活かしてきた。独創的であるために、最新の技術を投入したのである。ムーブメントはもちろんクォーツであり、エコ・ドライブも搭載されている。それはカンパノラの先進性を披露するショーケースでもあったのだ。
そして、2014年。カンパノラは少し趣を変えて登場した。
デザイン的には“宙空の美”というテーマは変えず、空間を生かした立体的なダイヤルデザインを継承しながら、より実用的な表情へとシフトしている。これまでに比べ、シンプルで端正に仕上げられているのだ。
さらに、それに歩調を合わせるようにムーブメントを自動巻きに変更。伝統的な時計製作へと立ち返る試みを行っている。
今回選ばれたムーブメントは、2012年にシチズン時計の傘下に入ったスイス、ラ・ショー・ド・フォンのサプライヤー、ラ・ジュー・ペレ社のもの。同社はクロノグラフをはじめ、ムーブメントの開発、製造に定評があり、これまでに多くのブランドに製品を供給してきた名門である。カンパノラの新作における“伝統的な時計製作へと立ち返る”試みには、最適な起用といえるだろう。
新しいカンパノラは、「時を愉しむ」ために、これまでと真逆の視点から挑んだ意欲作。アプローチを変えることで、また新たな選択肢が広がったカンパノラ・シリーズのマイルストーンとして、またメカニカルのファーストモデルとして、歴史的にも重要な腕時計となることだろう。
「カンパノラ」メカニカル コレクション
ケース|SS
直径|42mm
ムーブメント|パワーリザーブ約42時間
ストラップ|SS(NZ0000-58W)、ワニ皮(NZ0000-07E)
機能|ビックデートカレンダー機能、パワーリザーブ表示機能、秒停止機能
防水|日常生活用
価格|53万円(NZ0000-58W)、50万円(NZ0000-07E)
発売|今夏
シチズンお客様時計相談室
0120-78-4807(9:30~17:30、祝日除く月~金曜)
http://campanola.jp/