BASEL WORLD & S.I.H.H.2011特集|タイプ別に新作をご紹介!
S.I.H.H. & BASELWORLD
7つのキーワードで、今年の新作をチェック!
腕時計は男性にとって、毎日着けられるジュエリーであり、人生の時を刻んでくれる特別な相棒。そして毎年スイスで開催される「S.I.H.H.」と「BASEL WORLD」、2つの展示会はその現在と未来が見える貴重な機会。2011年はあの名門・新進ブランドからどんなモデルが発表されたのか。ここでは2大フェア、注目の最新作をタイプ別に7つのキーワードにわけご紹介。毎週1キーワードずつ公開していく。
文=渋谷康人
タイプ別にみる、S.I.H.H. バーゼルワールド発表の新作腕時計
ニューエイジデザイン&メカニズム
機械式でも未来を拓く画期的な新作が登場!
腕時計は決して“時代遅れ”の“枯れた”プロダクトではない。進化をつづける最先端のアイテムである。2011年も、このことを証明する画期的な技術やデザインの新作モデルが機械式やクォーツを問わず、数多く登場した。なかでもタグ・ホイヤーの1/1000秒単位の計測が可能な機械式プロトタイプやシチズンの新ワールドタイムモデルは絶対に見逃せない。
リアル・スポーツ
機能美の究極はやはりスポーツウォッチにあり
スポーツギアとしてはもちろん、いつでも安心して着けられる腕時計として不動の人気を誇るのが本格スポーツウォッチ。2011年もロレックスの定番「エクスプローラーII」の新型モデルやオメガの「シーマスター プラネットオーシャン クロノグラフ」のように、最新技術で精度&信頼性が向上した新作が充実した年となった。
マテリアル&カラー・レボリューション
新素材の輝きがあなたを変える
ハイテクセラミックスやカーボンなどの先端素材を採用したあたらしい輝きや質感を備えた腕時計、これまでにない斬新なカラーをまとった腕時計は、マンネリ化しがちな日常のスタイルを一気に変えてくれる魔法のアイテム。今年最大の注目はやはり、虹色のような輝きをもつ画期的なセラミックス素材を採用したシャネルの「J12 CHROMATIC」だ。
フォー・ドライバーズ
やはり腕時計はドライバーの必携アイテム
クルマやモータースポーツは、ウォッチブランドやクリエイターにとって永遠のインスピレーションの源。例年同様に2011年も、ルイ・ヴィトン初のドライバーズ・クロノグラフを筆頭にクルマを愛するドライバーにピッタリのクロノグラフやワールドタイムモデルなど、見逃せない&ぜひ手に入れたい新作が数多く登場した。
シンプル&シン(薄型)
これぞ“飽きのこない”デザインの究極
“とにかく目立つ”デザインが隆盛を極めた2000年以降の時計デザイン。その反動として、時計通のあいだで秘かに人気が高まっていたのが、シンプルなデザインでしかも薄型のドレスウォッチやスタンダードウォッチだ。2011年はついにその魅力が広く認知され、一般化した年となった。このトレンドを象徴するのはたとえば、ハリー・ウィンストン初のシンプルモデルだ。
“古き良き味わい”が今年最大のトレンド
2011年、時計界最大のトレンドはまちがいなくこの「レトロクラシック」。スイス機械式時計の黄金時代1950年~70年代の傑作をモチーフにした、どこか懐かしいデザインは、何年使いつづけても色褪せない、世代を超えて理解されるもの。スタンダードモデルからスポーツモデルまで、さまざまなブランドから魅力的なレトロテイストのモデルが発表された。
常識を打ち破る趣向の新作がぞくぞく!
リーマン・ショックを乗り越えてさらに世界に拡大する高級時計ブーム。この好景気を反映して、複雑時計の世界ではS.I.H.H.の盟主 カルティエを筆頭に、これまでにない画期的なメカニズム&デザインの芸術的なモデルがぞくぞくと登場。またルイ・ヴィトンからは、時計業界への本格参入に伴い初のワールドタイムつきミニッツリピーターが登場したのも大きな話題に。