TUDOR|チューダー
1970年の誕生から2020年に至る半世紀を徹底検証。チューダーが、クロノグラフで独自スタイルを貫く理由
前年に世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントが開発され、俄然、機械式クロノグラフが注目を集めた1970年。この年に、ステイタスシンボルに留まることなく、プロフェッショナルに向けた機能性と堅牢性を実現、誕生したのがチューダー製クロノグラフです。以来、プロユースの実用性能を追求する姿勢はブレることなく、半世紀を経た今日にまで脈々と続いています。
Photographs by OKAMURA Masahiro(CROSSOVER)|Text & Edit by TSUCHIDA Takashi
個性極まるチューダークロノグラフの名機
クロノグラフとは、任意に時間を切り取り、その長さを測る機能。この特殊な機能を、腕時計普及期に実用アイテムへと押し上げていったブランドのひとつがチューダーです。クロノグラフ機能自体は懐中時計の時代(すなわち19世紀)にすでに確立されたものですが、この複雑なメカニズムを腕時計サイズへと小型化。デリケートなムーブメントを防水ケースに収め、水の侵入はもとより、防塵・防汚機能で過酷な状況下でも使いこなせるようにした功績は大きいのです。
本稿では、チューダーのクロノグラフについて焦点を当て、以下の内容を紹介していきます。
CHAPTER1 エポックモデルから紐解く、チューダークロノグラフの歴史
CHAPTER2 高度な堅牢性をともなう実用機としての起源は、ダイバーズモデルにあった
CHAPTER3 “ダイバーズ”と“クロノグラフ”をドッキングさせた新境地
CHAPTER4 2020年はスポーツモデルに、スタイルを。S&Gコンビという存在感
CHAPTER2 高度な堅牢性をともなう実用機としての起源は、ダイバーズモデルにあった
CHAPTER3 “ダイバーズ”と“クロノグラフ”をドッキングさせた新境地
CHAPTER4 2020年はスポーツモデルに、スタイルを。S&Gコンビという存在感