DANIEL ROTH|ダニエル・ロート|アンデュレ
Watch & Jewelry
2015年3月31日

DANIEL ROTH|ダニエル・ロート|アンデュレ

DANIEL ROTH|ダニエル・ロート

Endurer|アンデュレ

Text by OPENERS

クロノスプリント計測機能を搭載

クラシックなテイストの複雑時計という、ダニエル・ロートのこれまでのイメージを打ち破る斬新なスポーツウォッチ。リュウズガードを設けるなど大胆にモダナイズされた、ブランドのトレードマークである楕円を2つ組み合わせた“ダブルオーバル”型のケースだ。

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7時30分位置のプッシュボタンで操作する、最大12時間までの経過時間を時分単位で読み取れるクロノスプリント機能付きの自社製ムーブメントを搭載する。また剣道の面からインスパイアされたという文字盤の12時位置にはビッグデイト表示も備えている。

自動巻き、SSケース&カーフ・ストラップ、199万5000円、今秋発売予定。

ダニエル・ロート ジャパン オフィス Tel. 03-6362-0158

BRAND HISTORY

1989年、アブラアン-ルイ・ブレゲの再来といわれるほどの天才時計師、ダニエル・ロートが興したブランド。

幼少時代をフランスのニースで過ごしたロートは、同国で活躍したブレゲに魅了され、時計職人を志す。時計学校を卒業し、フランスでの兵役を終えた彼は、腕時計の本場であるスイスに赴き、まずはジャガー・ルクルト社で約1年間、技術を研鑽する。時計製造の部品会社を経て、オーデマ・ピゲに入社。薄型ムーブメントの開発に携わり、その技術力は一気に開花した。彼の評判はめぐりめぐってフランスにも伝わり、当時、ブレゲ・ブランドの再興に着手していたパリのショーメ社により、天才時計師ブレゲが残した複雑時計の復刻を託されることになる。

ロートの功績は、ブレゲが残した懐中時計の修復だけにとどまらない。彼は、現存するブレゲ作の懐中時計の分解に着手し、構造を解明し、それを腕時計サイズに設計し直すことで、現代に蘇らせることにも成功したのだ。その意味では、現在のブレゲ社の礎は、ロートによって築かれたともいえるだろう。約14年間の歳月を費やし、ブレゲ社の復興という使命を終えたロートは、前述のとおり1989年、プライベートブランドの設立に至る。ロートが得意とするコンプリケーションを発表するほか、ダブルオーバルケースと呼ばれる独自のケース形状も評判になり、まさに独立独歩の道を歩み出すのだった。

その後、長らく独立時計師として活動してきたが、ダニエル・ロート ブランドは2000年末にブルガリ社のグループ傘下に収まる。現在は大資本をバックにしながら、ますます独自性を高めた作品を意欲的に発表している。

【創業年】1989年
【創業地】スイス ル・サンティエ
【主なシリーズ名】マスターズ・コンプリケーション、マスターズ・グランド・コンプリケーション
【問い合わせ先】ダニエル・ロート オフィス 03-6362-0158
公式サイト:http://www.danielroth.com/

           
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