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2014年12月8日
MOVIE|“20世紀のアメリカ”をデザインした夫妻の素顔に迫る『ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ』
MOVIE|“20世紀のアメリカ”をデザインした夫妻の素顔に迫る
ドキュメンタリー『ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ』
世界中で愛されるイームズ・チェアなど数かずのプロダクトや作品を生み出してきたイームズ夫妻の素顔に迫るドキュメンタリー『ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ』。5月11日(土)より渋谷アップリンク、シネマート六本木ほか、全国順次公開される。
Text by YANAKA Tomomi
だれも知らないイームズ夫妻の側面が浮き彫りに
1940~60年代、アメリカの近代主義から生まれたあたらしいデザインの潮流“ミッドセンチュリー・モダン”の旗手、チャールズ・イームズとレイ・イームズ。夫妻の名前を冠した椅子は、誕生から時を経たいまもなお世界中から愛され、多くのひとに影響を与えつづけている。
本作では、チャールズとレイの死後、はじめて明らかにされるふたりの手紙や写真、美しい作品とともに当時「イームズ・オフィス」にいたスタッフや、娘のルシア・イームズや孫のイームズ・デミトリオスといった家族へのインタビューをつうじて、だれも知らないイームズ夫妻の側面を浮き彫りにする。
“20世紀のアメリカ”をデザインしたふたり
画家を目指すレイ・カイザーと当時既婚者だった建築家のチャールズ・イームズ。ふたりは出会い、恋に落ち、やがてお互いの才能を認め、「イームズ・オフィス」を立ち上げる。
第二次世界大戦、アメリカの急激な近代化、冷戦に翻弄されながらも、それを逆手に取り、家具をはじめ、おもちゃ、建築、映画と多岐にわたる作品を生み出していく。
“20世紀のアメリカ”をデザインしたふたりの生き方とこだわり。『ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ』を見れば、プロダクツからだけではうかがい知ることのできない、あらたなイームズ夫妻の魅力に触れることとなるだろう。