LOUIS XIII Chapter 4 アンバサダー 斉藤 ノヴ
LOUIS XIII|ルイ 13世
アンバサダーインタビュー2
斉藤ノヴ(パーカッショニスト&プロデューサー)
本物を求める日本のおとなたちに向け、最高のブランデー ルイ13世の魅力を発信するために選ばれたアンバサダー。ルイ13世の妥協を許さない酒造りに共感した13人の男たちが毎回その魅力を語る。六本木グランド ハイアット 東京のバー「マデュロ」にある「メゾン ルイ 13世」から発信する、インタビュー。その第二回目は、パーカッショニストで音楽プロデューサーとしても活躍する斉藤ノヴさん。
文=松尾 大
写真=五十嵐隆裕
ブランデーの味がわかる歳になった
今回、このアンバサダーのお仕事を受けさせていただいた理由は、なによりもお酒、ブランデーが好きだからですね。昔からブランデーというお酒の大ファンだったけど、実際はその味については、よくわからないまま飲んでいた気がします。ツアーなどに出ると、味など考えずにとにかく飲んでいました。それが、去年還暦を迎え、やっと酒のわかる歳になってきたように思う。
ルイ13世については、とにかくおいしいのひと言です。若いころ飲んでいたようなブランデーには、感じなかったような独特の甘みがある。そして、余計なものが残らず、すっとからだの中を流れていく。もしかすると、この感覚はいまだからこそ、味わえるようになったんでしょうか。僕の音楽も「質」の良さをずっと追い求めているんですが、このルイ13世には同じスピリットを感じますね。その追求の仕方は、飲むひとにとっては感じるか感じないかわからない微細なものかもしれません。でも、質を追い求めるとこうなる。いろんな酒を飲んできたひとにこそ味わってもらいたい逸品ですね。
ブランデーはジャズ、で
僕にとって、酒というものは自分のいるその空間を楽しくさせてくれるものだと思っています。音を聴くなり、いろんなことを想像するなりなんでもいい。もちろん、仲間や友達が集まっておなじ空間を楽しむために不可欠な存在でもあります。いっしょに毎日を過ごす相棒、というといいすぎかな? よく飲むのは、「ブドウ系」ですね。シャンパーニュやワイン、そしてブランデー。ブランデーを飲むシチュエーションはさまざま。レストランでの食後酒としてもいいし、いい音楽を聴きながらでも。気持ちがいいときに飲むお酒ですね。音楽は、トニー・ベネットやジャズ系。ロックじゃなくてジャズですね。リラックスする感じがブランデーには合う。
ロックグラスで飲むのが斉藤ノヴ流
でも、ブランデーを飲むのは、ブランデーグラスではなく“ロックグラスで生のまま飲む”。なんていうのはルイ13世のような高価なお酒にはもうしわけないことかもしれません。水で薄めると、飲みやすいかもしれない。けど、音楽をやっている人間としてはやっぱり、香りも味もガッとロックな感じで飲みたい。こうやって飲むことで、香りも味も一緒に楽しめるんですよ。
これからについて、ですが、2012年は夏木マリさんが還暦を迎えるのでコンサートツアーをまわります。楽しい一年、彼女のお祭りです。
斉藤ノヴ|SAITO Nobu
1950年11月6日京都市下京区に生まれる。3歳でバイオリンを習いはじめ、11歳で子役デビュー。1966年にビートルズの来日公演を見て、音楽の道に進むことを決意し、翌年上京。1968年には、下田逸郎と出会い、シモンサイを結成。パーカッショニストとして活動をはじめる。1970年にはシモンサイとして「モーニング・サービス/霧が深いよ」で、デビュー。その後、ティン・パン・アレー、サディスティックス、NOBU-CAINE、Vibes、Non Chordsなどに参加したほか、多くのアーティストとセッションをおこなうなど勢力的に活動している。現在は夫人である夏木マリさんがヴォーカルをつとめるGIBIER du MARIEやソロアーティストとして活躍中。