TRAVEL|バリ島の新リゾート「ル・メリディアン ジンバラン」を徹底解剖
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2014年12月26日

TRAVEL|バリ島の新リゾート「ル・メリディアン ジンバラン」を徹底解剖

TRAVEL|新リゾート「ル・メリディアン ジンバラン」

誰も知らないバリへ!(1)

世界中の旅行者を魅了してやまない、永遠のアジアンリゾート、バリ島。毎年、日本からも多くの旅行者がこの地を訪れている。多くの人が求めるのは、青い海、白い砂浜、南国らしい真っ赤な太陽、そしてエキゾティックなバリニーズ文化だろう。だが、バリ島の魅力はそれだけではない。

「まだ見ぬバリ島の多彩な魅力に出会ってもらいたい」と、5月9日、バリ島のジンバランにあたらしいリゾート「ル・メリディアン ジンバラン」がグランド・オープンした。このホテルが目指しているのは、ゲストたちの“センス・オブ・ディスカバリー”(=冒険心)を刺激すること。エリアごとに全く違う表情を見せるバリ島は、ル・メリディアン ジンバランでの滞在を通して、どんな驚きを見せてくれるのだろうか。

Text by MAKIGUCHI June

“センス・オブ・ディスカバリー”(=冒険心)を刺激する場所

バリ島への旅に求めるものとはなんだろう。非日常を感じさせる風景や、驚くような異文化体験だろうか。それとも、リゾートならではの開放感、もしくは訪れるたびにほっとできる馴染み深さだろうか。それは、ともに旅する相手や、シチュエーションによって異なるはず。むしろ、旅なれたバリ島好きこそ、そのときどきに求めるものは変わっていくものかもしれない。だが、どんな旅であっても、ワクワクするような驚きをくれるあたらしい出会いや発見があってほしいものだ。

もし、出会いや発見といった“ディスカバリー”が旅の喜びのひとつだと考えるなら、ル・メリディアン ジンバランは決してあなたの期待を裏切ることはないだろう。5月9日、バリ島のジンバランにグランド・オープンしたこのリゾートは、あなたの“センス・オブ・ディスカバリー”を刺激してくれる場所なのだ。

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バリ島、デンパサール空港から車でわずか20分程度のところにあるジンバランは、島の南西海岸に位置するジンバラン・ベイの白い砂浜沿いに広がる町。ここは、サヌールやクタ、ヌサ・ドゥアとは違い、開発が少し止まっていたエリアだ。そのため、手つかずの素朴な雰囲気も色濃く残る。高級リゾートが点在しているものの、かつて小さな漁村があったころを想わせる人里離れた静かなところも魅力的。ル・メリディアン ジンバランは、そんな町に誕生した。

ホテルからは、ショッピングセンター、ジンバランコーナー(※)や陶器の店ジェンガラケラミック(※)も徒歩圏内。地元ならではの雑貨店や、ジュースや食事を売る屋台、モダンなブティックが融合しながら独特の賑わいを生み出しているウルワツ通りからは、歩いてほんの5分程度だ。すぐそばにあるジンバラン・ベイへはもちろんのこと、豊かな山の自然、刺激的なアトラクション、バリで最も神聖な寺院の1つであるプラ・ウルワツなどの文化的な遺産へのアクセスにも便利。多くの発見に出会える場所なのだ。

美しい夕陽で知られるジンバラン・ベイは、夜になると、昼間とは違ったロマンティックな賑わいを見せる。カフェが集まる浜辺のレストランエリア、イカン・バカールからは毎日シーフード料理の匂いが漂い、ビーチに並んだテーブルで、バリ海峡に沈む夕陽を見ながら、また、静かに夜景を楽しみながら、新鮮な海産物を堪能することができる。

※ジンバランコーナー http://www.balishoppingcenter.com
※ジェンガラケラミック https://www.jenggala.com/home.php

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誰も知らないバリへ!(2)

バリでのあたらしい休暇の過ごし方

ル・メリディアンは、パリを発祥とするヨーロッパ感覚の強いホテル・ブランド。モダンとクラシックが融合する欧州で成熟し、デザイン性だけでなくその街ならではのカルチャーをも大切に取り入れて成長してきた。今回新登場したホテルも、バリ島、そしてジンバランの文化的なエッセンスをデザインやサービスなど随所に取り入れ、あたらしい解釈によるバリでの休暇の過ごし方を提案してくれている。

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まず、到着して真っ先にその精神を感じるのがデザインだ。写真家ラルフ・ギブソンが率いるアーティスト集団「LM100」のキュレーションによるアートが配置されたロビーは、ゲストたちの好奇心と感性を刺激しながら、ユニークかつインタラクティブな体験を促すべく計算されている。レセプションは、カフェ「ラティチュード8」とも繋がっていて、クリエイティブな人々が集い、会話や論争を繰り広げ、知識を交換し合ったヨーロッパのカフェを想わせる刺激的な空間に。1日中コーヒーを楽しみながら、ゲストたちが出会い、語り合い、時を共有し、より豊かな休日を送ることができるように、そんな心遣いが隠されている。これこそ、従来のホテルロビーに、これまで以上に人々が交流する、刺激的な集いの場としての役割を加えた“ル・メリディアンハブ”という独特のコンセプトに基づくものなのだ。

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海がコンセプトとなった建物は、ロケーションの魅力や漁師町らしい文化を反映させ、波を想わせる曲線を活かしたデザインが核となっている。水をテーマに爽やかな雰囲気でまとめられた118室のゲストルームには、ドイツ人アーティストのマーカス・ルーゲルズが手がけた、モダンなバティックのモチーフと美しい水滴のアート作品が飾られている。メインビルディングと向かい合うようにして建つ4つのタワーにある客室の多くは、有機的な形をした1300平方メートルの海水ラグーンプールのあるエキゾティックな中庭に面していて、1階に滞在すれば、部屋のテラスから直接プールに入ることができるのもユニークだ。

また、メインビルディングの屋上にはレジデンシャルヴィラが、それぞれのタワーにはプライベートプールのある海を望むルーフトップテラスがついたペントハウスがあり、バーベキューもオーダー可能。テラスから、湾に沈む夕日を見ながらしっとりと過ごしたり、友人を招いてパーティを開いたりするものいい。

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もちろん、ファミリーで使える部屋や、キッズルーム(4歳以上ならば、預けることが可能)、バリニーズマッサージを中心とした施術が受けられるスパ「セレニティ」や、毎朝ヨガレッスンが受けられる24時間オープンのフィットネスセンターもあり、快適な滞在が約束されている。

実は、このホテルのほか、9つの世界的ホテル・ブランドを有するスターウッドの会員プログラム、SPG(スターウッド プリファード ゲスト)のメンバーであれば、バリ島にあるスターウッド系列の6つのホテルをお得に泊まり歩くことも可能だ。違うエリアにあり、その地域性を反映させた個性的なホテルを巡ることで、バリ島発見の旅をより深みのあるものにしてくれる。

目的や気分に応じて、ホテルも変える。そうすることで、お馴染みのデスティネーションにも、あらたなる発見や出会いがより多く生まれるはず。そんな“ディスカバリー”多き旅も、まずは、ル・メリディアン ジンバランから。ここで、“センス・オブ・ディスカバリー”を磨いてみるというのはいかがだろうか。

ル・メリディアン ジンバラン
Jalan Bukit Permai, Jimbaran, Bali 80361, Indonesia
+62-361-8466888
www.lemeridien.com/balijimbaran

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誰も知らないバリへ!(3)

オーガニック食材の産地を巡る農園ツアー

ゲストたちの“センス・オブ・ディスカバリー”を刺激することをコンセプトのひとつとして掲げる、ル・メリディアン ジンバラン。ここを起点にして、発見できるバリの魅力はさまざまだ。マリンスポーツ、アートに触れるのももちろん魅力的だが、農園ツアーに出かけるというのはいかがだろう。

ホテル内にあるメインダイニング「バンブーシック」では地元ブドゥグル高原産の有機食材を使った、本格的なバリ料理と創作アジア・パシフィック料理が楽しめるのだが、ホテル発の農園ツアーでは、実際にホテル内のレストランと提携している農家を訪れることができるのだ。

バリ島を何度か訪れた人ならご存知だろうが、水田、棚田のある田園風景も、この地の抗い難い魅力のひとつ。日本人にとっては、単なる異国の地ではなく、懐かしさを抱かせる理由ともなっている。そんな美しい景色を眺めながら向かう場所こそ、ジンバランから車で2時間ほどの場所にあるブドゥグル。食材にこだわるバリ島の高級飲食店がこぞって使用するオーガニック食材の産地としても有名な場所だ。

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この地で農園を営むグデ・サンティアルサさんは、鞄製造に携わっていた5年前から趣味で野菜の有機栽培をはじめたという異色の経歴の持ち主。ごみを発酵させてつくった堆肥や、樹液で作るオリジナルの殺虫剤などを使い、手間暇かけて大切に育てた自作の有機食材が食関連の専門家たちの間で評判を呼び、3年前から本格的に農業に乗り出したという。いまでは「Wホテル スミニャック」や、バリ島で最もホットなクラブ「クーデター」など食材にこだわる高級飲食店で、こぞって使われている。

放し飼いで育てる鶏は、弾力と旨味のある肉が自慢。毎朝、バンブーシックで味わえる卵は、黄身に弾力があり、ぷっくりとして甘味が強く、どのように調理してもその旨味を失うことがない。豚は、日本の黒豚とオーストラリアの大型豚を掛け合わせたこだわりの品種を飼育。野菜はハーブを含めた49種を栽培している。そのなかには、水菜、オクラ、茄子、ワサビなど日本の品種も。納得のいくまで研究を重ねられた新顔の野菜は、市場などを介さず直接シェフたちに紹介され、メニュー開発のためのインスピレーションともなっているという。

ツアーでは、視察だけでなく、畑から摘んだ野菜をそのまま試食することもできるのだが、その野菜は衝撃的なほどに美味しい。ルッコラはぴりりとした苦みが舌に快く、トマトは酸味と甘みのバランスが絶妙、ミントは爽やかな香りが口いっぱいに広がっていく。いずれも、その作物特有の味が前面に押し出されていて、旨味の輪郭がくっきりとしている。大地の恵みをしっかりと感じられる味だ。

農園を歩いた後には、そんな自慢の有機食材を使ってサンティアルサさん夫婦が作る伝統的なバリ料理も味わえるのだから至福この上ない。元気に走り回って鍛えられたぷりぷりの鶏肉をスパイスで煮込んだほどよい刺激のチキンスープ、レモングラスやジンジャーを使ったインゲンの炒め物、採れたて田ウナギのから揚げ、ココナッツを使ったスイーツ、甘みの濃いフルーツ、そして香り高いバリコーヒーなどに舌鼓を打つ。実はこれらは、レストランではなかなか味わえない家庭料理のフルコース。バリ島の食文化、家族の話などを楽しみながら美味を味わうひとときは、旅行者にとってバリの素顔に触れるまたとない機会となる。

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お腹がいっぱいになったところで、再び美しい田園風景を眺めながら、リゾートへ。車に揺られながら気づくのは、何度か訪れたバリ島なのに、このような一面には触れたことがなかったということなのだ。

もし、こんな旅を求めるならば、ル・メリディアン ジンバランのホテルデスクにぜひ相談してみてほしい。スタッフたちは、あなたの“ディスカバリー”を喜んで手助けしてくれることだろう。

知り尽くしたかにおもえた場所さえ、あなたが望みさえすれば、まるで一枚一枚ベールを脱ぎ捨てていくかのように、あたらしい姿を見せてくれる。さて、次はどんなバリ島に出会えるだろうか。

           
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