EAT|丸の内「レストラン ロゼット」で春のディナーを
LOUNGE / EAT
2015年6月22日

EAT|丸の内「レストラン ロゼット」で春のディナーを

EAT|歴史的建造物「明治生命館」を舞台に、鏡 智行シェフが手がける新メニュー

丸の内「レストラン ロゼット」で春のディナーを

昭和9年に建てられ、古典主義様式の傑作建築とされる国の重要文化財「明治生命館」。地下1階に位置するクラブレストラン「センチュリーコート丸の内」のメインダイニングが、モダンクラシック・フレンチ「レストラン ロゼット」だ。腕を振るうのは、ベルギーの三ツ星レストラン「ブルノー」で修業を積んだ料理長、鏡 智行氏。素材の味わいを最大限に引き出した春のディナーメニューがスタートした。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

日本の食材にこだわった春のディナーメニュー

高知の“土佐あかうし”をメインに、富山湾産ホタルイカや千葉県八街産ホワイトアスパラガスなど、春の訪れを感じさせる食材を使用した7皿からなるディナーコース―― 料理長の鏡 智行氏が「日本の食材で作る、自分にしかできないフランス料理」をテーマに、春のディナーコースを作り上げた。

レストラン ロゼットと鏡シェフは、産地を訪ねて生産者と積極的に交流を図ることをモットーとしている。日本の食材を使ったフレンチコースがシェフの持ち味だ。過去には、山梨、十和田、長崎の食材にスポットを当てたフェアも開催している。

今回の春メニューでも、千葉県・三神農園産のホワイトアスパラガスと、濃厚でコクのある土佐ジロー玉子を使った前菜や、高知県四万十で栽培されるトマト、狼桃(おおかみもも)の冷製パスタ。さらに、高知県の山間部を中心に飼育されている褐色の毛色をした牛で、年間500~600頭しか出荷されていない貴重な品種の土佐あかうしに、高知県田野町の新鮮な海水を100%原料とする田野屋塩二郎の太陽結晶塩を合わせたメインなど、その季節に一番状態の良い食材を使い、素材の味を生かした調理法でメニューを構成している。

レストランロゼット|新メニュー 02

レストランロゼット|新メニュー 03

レストランロゼット|新メニュー 04

国内の契約農家を中心にした質の高い野菜など、一般の市場には出回らない選りすぐりの食材の魅力を最大限に引き出したコースが楽しめる。

“伝統と革新”がテーマの料理をクラシックな空間で

レストラン ロゼットがある明治生命館は1934年(昭和9年)に竣工。戦後はアメリカ極東空軍司令部(FEAF)として使用するため、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に接収され、アメリカ・イギリス・中国・ソ連の4カ国代表による対日理事会(ACJ)の会場として使用されるなど、昭和の激動を乗り越えてきた歴史をもつ。

戦前、地下1階にはバーやメインダイニング、ソーダファウンテン(ソーダ水を出す装置)、スタンドサンドウィッチを備えたレストランがあり、当時の流行の先端をいく紳士淑女で賑わっていたという。

2008年、当時のままだったブロンズドアが、長いブランクを経て再び開かれ、かつてオトナの社交場だったフロアがあらたにクラブレストラン「センチュリーコート丸の内」として生まれ変わった。

ヨーロピアンアールデコをテーマにした落ち着いた雰囲気のなかで、日本の四季が味わえるモダンなフランス料理を味わってみてほしい。

レストランロゼット|新メニュー 05

「レストラン ロゼット」
東京都千代田区丸の内2-1-1
明治生命館B1F センチュリーコート丸の内
Tel. 03-3213-1711
時間|ランチ 11:30~15:00(LO 14:00)
ディナー 18:00~23:30(LO 21:30)
バー・ラウンジ 17:00~23:30(金曜・祝前日26:00まで)
定休日|土曜・日曜・祝日
http://www.century-court.com/restaurant/rosette/

鏡 智行|KAGAMI Tomoyuki
モダンクラシック・フレンチ「レストラン ロゼット」シェフ。1990年にヨーロッパへ渡り、フランスをはじめ、スイス、ベルギー、イタリアを回り料理の修業を積む。とくにベルギーでは3ッ星レストラン「ブルノー」に勤務し、センスに磨きをかけ帰国。さまざまな料理の要素を随所に取り入れ、素材感を生かした繊細な料理には定評がある。

           
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