BOOK|いままでにない“植物エッセイ”『そらみみ植物園』
BOOK|いま注目のプラントハンター・西畠清順が贈る植物エッセイ
植物のおもしろいストーリーを図鑑風に紹介する『そらみみ植物園』
150年つづく花と植木の卸問屋「株式会社 花宇」の五代目であり、「プラントハンター」として日本全国・世界数十カ国を旅している西畠清順(にしはた・せいじゅん)氏のエッセイ『そらみみ植物園』が発売中。
Text by KUROMIYA Yuzu
ユニークな観点から植物の実態を語る
おそるべき才能をもった植物、秘境・ソコトラ島の植物、ムラムラくる植物、そして愛を語る植物。世界中にいる摩訶不思議な植物たちを、その裏側にあるおもしろいストーリーとイラストで図鑑風に紹介する『そらみみ植物園』。
著者は、寝ても覚めても植物のことばかり考えているプラントハンター・西畠清順氏。1980年生まれの西畠清順氏は、明治元年より150年つづく花と植木の卸問屋「株式会社 花宇」の5代目。日本全国・世界数十ヵ国を旅し、収集・生産している植物は数千種類。2011年3月にはテレビ番組「情熱大陸」(MBS)にも取り上げられた話題の人物だ。
この本では彼が世界中を旅して出会った何千、何万もの植物のなかからよりすぐりの約60点を独断と偏見でピックアップ。植物の話がそらみみのように聞こえ、ふと気づくとあなたの心のなかにも植物園ができる。そんなイメージの植物エッセイが誕生した。
各植物のイラストは武蔵野美術大学の生徒たちが、表紙デザインは森本千絵さんが手がけているのも見逃せない。
西畠氏は「夜な夜な書き溜めた変な植物の本ができました。世界中を旅して見たり聞いたり妄想してきたような植物と、それにまつわる物語。大真面目に書いた、本気でふざけている植物図鑑。ぜひご笑覧いただければと思います」とコメント。(ホームページより引用)
一般的な図鑑とは異なる切り口で語られる世界中の植物の逸話。西畠清順氏の植物への愛情がたっぷりと詰まった、いままでにない“植物エッセイ”を一度手に取ってみてほしい。