Whatever Press+split/fountain|リトルプレス(限定部数冊子)『Temporary housing + shelter』
Whatever Press+split/fountain
初版は残りわずか。11月以降に2ndエディション増刷予定
限定部数冊子『Temporary housing + shelter』
2011年、ともに大きな地震に襲われたニュージーランドと日本。両国でそれぞれ出版プロジェクトをおこなっているsplit/fountainとWhatever Pressが企画・編集チームとしてコラボレートし、“Temporary housing + shelter”というテーマで世界各国20人以上のアーティスト、建築家、デザイナー、ライターたちの作品を一冊にまとめました。イギリス、オランダ、ドイツ、韓国、ニュージーランド、日本、アメリカ、カナダから作家が参加しています。
Text by KIDO Masashi+USUDA Momoko (Whatever Press)
9月におこなわれたTokyo Art Book Fair 2012でも販売・展示
“Temporary housing”は日本語では仮設住宅を指し、“shelter”は避難所を思い起こさせますが、ここでは建築分野や災害時だけに限らずより広く、建築・デザイン・アートの領域をまたぎながら、“Temporary”とは何か、“To house”, “To shelter”とはどういうことなのか問いかけています。
仮設性というテーマのもと、この冊子自体もまたテンポラリな家と見做し、本のあり方・作り方自体を形式的にゼロから根本的に考えつくり上げた一冊です。印刷に対しても実験的に向き合い、昨今の家電製品の高解像度のスペック競争に反する形で、リソグラフ印刷というローレゾリューションの形式をあえて採用しました。仮設性というテーマは冊子内にとどまらず、その販売・展示に際しても、TABF2012年で屋外スペースのOCCUPYを試みました。
デザインはオランダのコンテンポラリーデザインの震源地ともいえる学校「ヴェルクプラーツ・タイポグラフィ」出身の気鋭のデザイナー、レイラTC。日本語タイプセットは同校卒の木村稔将が担当。英語翻訳はAi Kowada Gallery所属の現代アーティスト、ミヤギフトシがおこなっています。
10月現在、初版は残りわずかのため、二刷りを11月以降に増刷予定しています。バージョンアップする2ndエディションにぜひご期待ください。在庫僅少な初版は、BOEK DECKのオンラインストア(https://boekdeck.stores.jp/#!/)からお求めいただけます。
<寄稿作家>
磯谷博史(アーティスト)・臼田桃子(編集者)・岡崎真理子(デザイナー)・川口圭介(建築家)・菊池冨美恵(美術作家)・木戸昌史(編集者)・小林あづさ(デザイナー)・新宮岳(書店員)・千種成顕(建築家、美術家)・中井岳夫(庭職、造形作家)・槇谷亮祐(建築技師)・山田紗子(建築家)・林敬 龍(出版人・書店主)ヘンリー・バベッジ、エンリコ・ブラビ、シン・チャング、ボパ・チャイ、カー・ベー・チョウ、コモン・センス、Daikei Mills、水尾あすみ、HIMAA、ロブ・フッド、古賀稔章、ネル・メイ、マイケル・パー、オン・テラ、ジュン・ツジモト、レイラ TC、ブレイン・ウェスタン、et al.
協力|ミヤギフトシ、木村稔将、ソン・ナヨン、パトリック・ツァイ、Zines Mate、武蔵野美術大学ボランティアチーム
後援|ニュージーランド・ジャパン・エクスチェンジ・プログラム(NZJEP)
アメリカのデザイン系美術館「ウォーカーアートセンター」でも取り上げられております。
Over-Booked: Temporary housing + shelter
http://blogs.walkerart.org/design/2012/09/29/over-booked-temporary-housing-shelter/