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ART
2015年4月6日
ART|山本太郎個展『24/24-twenty four twenty fourth-』
Art│変わらない四季の美しさと変わりゆく日本の姿を「ニッポン画」で表現
山本太郎個展『24/24-twenty four twenty fourth-』
現代の視点を取り入れた「ニッポン画」を提唱する画家の山本太郎さんによる個展『24/24-twenty four twenty fourth-』が9月21日(土)から10月13日(日)まで、神田のイムラアートギャラリー東京で開かれる。日本古来の暦、二十四節気をテーマに、多層的で混沌とした現代の日本社会の可笑(おか)しみといとおしさをもって描いた作品が展示される。
Text by YANAKA Tomomi
同郷の小山薫堂さんとのコラボレーションが実現
山本太郎は1974年、熊本県出身。2000年に京都造形芸術大学を卒業後、日本の昔の絵画を現代の視点で再構成した「ニッポン画」に取り組み、そのユニークなアート作品は国内外で発表されてきた。
そして、本展で発表される二十四節気のシリーズは、山本太郎と同郷の熊本県出身で、全国的な人気を誇る「くまモン」の生みの親でもある、放送作家の小山薫堂の依頼により制作。すでにこれらの作品は小山さんがプロデュースする京都の老舗料亭、下鴨茶寮のスタッフの名刺デザインとして使用されることが決まっているという。
春夏秋冬の四季をさらに6つに分けた24の季節をあらわす二十四節気。古くから日本人の生活に密着した暦として親しまれ、それぞれに名づけられた時節に合わせた行事が大切に受け継がれてきた。そんな日本に昔から伝わる暦を山本太郎ならではの視点で生み出した今回のシリーズは、まさに「ニッポン画」の精神そのもの。