ART|東京都写真美術館で『写真のエステ-写真作品のつくりかた』展
LOUNGE / ART
2014年12月5日

ART|東京都写真美術館で『写真のエステ-写真作品のつくりかた』展

ART│今回は“鑑賞”を中心軸に写真の美しさを問う

東京都写真美術館で『写真のエステ-写真作品のつくりかた』展

日本最大級の写真美術館として知られる恵比寿の東京都写真美術館が“鑑賞”を中心軸に写真における美しさとは何かを問う『写真のエステ-写真作品のつくりかた』展が7月13日(土)から9月16日(月・祝)まで同美術館で開かれる。

Text by YANAKA Tomomi

「アングル」「焦点」「光のあつかい」「暗室作業」の構成要素で約150点を紹介

毎年独自のテーマを設けて、企画展を開催している東京都写真美術館。今年は18世紀のドイツの哲学者が唱えた「感性学」を意味する「エステティカ(Aesthetica)」を語源に、“美学”として近代日本に伝来した「エステ」をキーワードに展覧会を開催している。

そして、好評のうちに7月7日に終了した『写真のエステ 五つのエレメント』展につづいて開催されるのが今回の『写真のエステ-写真作品のつくりかた』展だ。写真のつくりかたに着目した本展では「アングル」「焦点」「光のあつかい」「暗室作業」の4つの構成要素を手がかりに、約2万9000点を誇る所蔵作品のなかから約150点を厳選し、展示する。

秋山庄太郎が女優の吉永小百合をソフトフォーカスで撮影し、神秘性を感じさせる『昭和の美女』。マン・レイが暗室作業中に失敗したことで気づいたという逸話が残る、過度な露出によってネガとポジが反転する「ソラリゼーション」をもちいて、超現実的な雰囲気を生み出した『眠るモデル』(1929年)。会場には国内外の写真家による作品が展示される。

アングルの決め方など、私たちがすぐにでも実践できるヒントがちりばめられた『写真のエステ-写真作品のつくりかた』展。古今東西の写真から、あたらしい感性を感じとってほしい。

『写真のエステ-写真作品のつくりかた』
会期│7月13日(土)~9月16日(月・祝)
※月曜休館。ただし。7月15日(月・祝)、9月16日(月・祝)は開館、7月16日(火)は休館。

時間│10:00~18:00
会場│東京都写真美術館
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
Tel.03-3280-0099
観覧料│一般500円、学生400円、中高生・65歳以上250円

関連イベント

フロアレクチャー

日程|会期中の第2、第4金曜日の14時より
内容|担当学芸員の展示解説
参加方法|展覧会の半券(当日有効)を持ちの上、会場の入り口に集まる

展示をめぐるトークセッション
日程|7月27日(土) 16:00~17:30 井口芳夫(日本カメラ博物館学芸員)

8月3日(土) 16:00~17:30  北島敬三(写真家)

内容|他館学芸員や出品作家を招き、担当学芸員と「写真作品のつくりかた」についてのトークセッション
参加方法|展覧会の半券(当日有効)を持ちの上、会場の入り口に集まる

ソラリゼーション ワークショップ(予約制)
日程|8月17日(土) 10:30~17:00
8月18日(日) 10:30~17:00
内容|部分的にネガとポジが反転する特殊なプリント制作方式であるソラリゼーションを制作体験するワークショップ
※詳細は決定次第ホームページでお知らせ

※各イベントの詳細について、東京都写真美術館のホームページ(www.syabi.com)にご参考ください。

           
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