ART|本国フランスもうらやむ珠玉のコレクション『プーシキン美術館展 フランス絵画300年』
ART│名古屋からスタートし、横浜、神戸へも巡回
本国フランスもうらやむ珠玉のコレクション!
『プーシキン美術館展 フランス絵画300年』
モスクワのプーシキン美術館に所蔵されている珠玉のフランス絵画を紹介する『プーシキン美術館展 フランス絵画300年』が、4月26日(金)から6月23日(日)まで名古屋市の愛知県美術館で開かれる。その後は、7月6日(土)から9月16日(月・祝)まで横浜美術館で、 9月28日(土)から12月8日(日)までは神戸市立博物館へ巡回する。
Text by YANAKA Tomomi
池田理代子、島田雅彦ら、豪華執筆陣が書き下ろした公式アプリも登場
フランス絵画の宝庫ロシア。当時のヨーロッパの先進国、フランスへの強い憧れと、自国の文化を豊かにしようという熱い想いから、女帝エカテリーナ2世らロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族、19世紀に台頭した大商人らによってロシアにもたらされたフランス絵画の質の高さは、フランス本国もうらやむほどだという。
数世紀をかけて蓄積された遺産は、現在のプーシキン美術館の中核を形成。本展では、17世紀古典主義の巨匠ブッサン、18世紀のロココを代表するブーシェ、フランス革命後に活躍したドラクロワやミレー、さらには印象派からポスト印象派のモネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソやマティスにいたるまで、選りすぐりの名画66点でフランス絵画300年の栄光の歴史をたどる。
そして、特筆すべきはルノワールが印象派時代に描いた最高の肖像画とも称される「ジャンヌ・サマリーの肖像」が待望の初来日。明るく華やかな色彩で“幸福の画家”ルノワールを象徴する名作が展示される。
また、より展覧会を楽しむために、パソコンやスマートフォンから無料で見られる公式アプリも登場。公式サイトからアクセスでき、漫画家池田理代子さん、フランス文学者の鹿島茂さん、作家の島田雅彦さんという豪華執筆陣による漫画やエッセイ、小説が書き下ろされている。
長年にわたりロシアが憧れたフランスの名作が一堂に会する『プーシキン美術館展 フランス絵画300年』。皇帝や貴族、実業家らが、祖国発展を願う熱い想いから呼び集めてきた数かずの名画の来歴とともに楽しみたい。
『プーシキン美術館展 フランス絵画300年』 愛知会場
日程│4月26日(金)~6月23日(日) ※月曜休館。ただし、4月29日(月)、5月6日(月)は開館。5月7日(火)は休館。
時間│10:00~18:00
会場│愛知県美術館
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2
Tel.052-971-5511
観覧料│一般1300円、高校・大学生1000円、中学生以下無料
『プーシキン美術館展 フランス絵画300年』 横浜会場
日程│7月6日(土)~9月16日(月・祝) ※木曜休館。ただし、8月1日(木)、15日(木)は開館。
時間│10:00~18:00
会場│横浜美術館
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料│一般1500円、高校・大学生1200円、中学生600円
『プーシキン美術館展 フランス絵画300年』 神戸会場
日程│9月28日(土)~12月8日(日)
会場│神戸市立博物館
兵庫県神戸市中央区京町24
Tel.078-391-0035
公式サイト
http://pushkin2013.com