ART│清川あさみ『こども部屋のアリス』絵本原画展
ART│注目のアーティストがアリスの夢と冒険の旅を3Dで描く
清川あさみ『こども部屋のアリス』絵本原画展
写真に刺繍を施すという独特の手法で、アートディレクションから造形作品の制作まで幅広く活躍する清川あさみによる『こども部屋のアリス』絵本原画展が、3月8日（金）から4月7日（日）まで銀座のポーラ ミュージアム アネックスで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
3月23日（土）にはサイン会も
文化服装学院在学中からファッション雑誌のモデルとしてキャリアをスタートし。その後旬の女性たちの写真に刺繍し、動植物に変身させる「美女採集」シリーズでブレイクした、いまもっとも注目されるアーティストのひとり、清川あさみ。近年、宮沢賢治の代表作である『銀河鉄道の夜』や『グスコーブドリの伝記』などをはじめとする絵本シリーズも数多く手がけるなど話題を呼び、その華やかで繊細な世界観が若い女性を中心に絶大な支持を集めている。
そんな清川の最新作となるのが絵本『こども部屋のアリス』の原画。この本は『不思議の国のアリス』の原作者であるルイス・キャロルみずからが、子どもたちのために優しく書き直したもので、清川は物語のなかから25のシーンを選び、布や糸、ビーズ、スパンコールなどを用いてアリスの夢と冒険の旅を描いている。
新作『こども部屋のアリス』より｢エビ踊りをするグリフォンとウミガメもどき｣
新作『こども部屋のアリス』より｢泣いているアリス｣
また、会期中の3月23日（土）15:00からは清川の絵本サイン会も開催。サイン会当日、ギャラリーで絵本『こども部屋のアリス』を購入したひとに整理券が配布されるという。
今回の作品ではじめて3Dでの表現に挑戦したという清川。彼女がとらえた繊細できらびやかなアリスの「美」、そして彼女のあらたな新境地を、絵本とはまたちがう原作から感じ取っていただきたい。
清川あさみ『こども部屋のアリス』絵本原画展
会期│3月8日（金）～4月7日（日）
時間│11:00～20:00
会場│ポーラ ミュージアム アネックス
入場料│無料
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3F
Tel.03-3563-5501
http://www.pola.co.jp/m-annex/