ART│ 毛利悠子個展『おろち』
LOUNGE / ART
2014年12月9日

ART│ 毛利悠子個展『おろち』

ART│ 「紐」や「縄」に注目したインスタレーションを展示

毛利悠子個展『おろち』

展示環境全体を有機的かつユーモラスに構成するインスタレーションで知られるアーティスト、毛利悠子による個展『おろち』が2月24日(日)まで恵比寿のwaitingroomで開催される。

Text by YANAKA Tomomi

素材のひとつひとつが魅せる生き物のような動き

1980年生まれの毛利悠子は、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業後、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を修了。廃材や使われなくなった道具と機械部品を組み合わせてつくるインスタレーションは、素材のひとつひとつが生き物のような動きをするのが特徴だ。

もともと音楽に強い興味をもっていた彼女は、楽器を使用することも多く、無数のモーターやコードに組み合わされた楽器や道具が音を出したり、光を放つことにより、独特の映像的空間をつくりあげる。

今回は、糸や家電製品のコード、物をまとめるときの紐など、私たちの生活に密接に関連している「紐」や「縄」に注目。「磁力や重力と同様、なにか見えないエネルギーを発生することで、“結び”という人間の奥深いところで切っても切れない関係をつくるのでは」という彼女ならではの問いと、解となるようなインスタレーションをつくりだした。

「紐」や「縄」という特定の素材に向き合い、その力や意味を再構築することによってつくりだされた『おろち』展。空間とそこから発せられるエネルギーをぜひ体感してほしい。

毛利悠子個展『おろち』

期間│1月19日(土)~2月24日(日)

時間│月曜17:00~23:00、金曜・土曜・日曜13:00~19:00

会場│waitingroom

東京都渋谷区恵比寿西2-8-11 渋谷百貨ビル4B

Tel.03-3476-1010

           
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