ART│世界遺産平等院への襖絵奉納記念『山口晃展~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~』
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2014年12月15日

ART│世界遺産平等院への襖絵奉納記念『山口晃展~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~』

ART│世界遺産平等院への襖絵奉納記念

『山口晃展~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~』を京都で開催

日本美術をたくみに引用しながら、透徹した眼で現代世界を描く画家・山口晃。アートシーンでいまもっとも注目を浴びる山口が今年、世界遺産の平等院へ襖絵を奉納した。それを記念した個展『山口晃展~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~』が12月2日(日)まで、ジェイアール京都伊勢丹7階に隣接する美術館「えき」KYOTOで開かれている。

Text by YANAKA Tomomi

平等院の襖絵も特別に公開

大和絵や浮世絵をおもわせる伝統的手法を取り入れつつ、キャンバスと油絵具を使うという独特な表現で、人物や建築物などを緻密に描きこむことで知られる山口晃の最新作もふくめ展示される『山口晃展~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~』。山口が平等院養林庵書院の襖絵を奉納したことに併せて開かれる本展では、ドローイングや油絵をはじめ、立体作品や挿絵など、多彩なアートワークが公開される。

会場では、武士を馬型のバイクに乗せ、超高層ビルに瓦屋根を描き、過去、現在、未来の時空を混在させながら、批判、ユーモア、皮肉を交えて描き出したものなど、日本のみならず海外からも幅広い人気を得ている独自の世界観を反映した作品が登場し、その創作活動を見ることができる。

また、山口が平等院内にある重要文化財養林庵書院に奉納した京都・宇治をテーマにした襖絵14枚も11月17日(土)から12月2日(日)までの土曜、日曜、祝日限定で特別に公開。桃山時代の遺構で、内部には狩野派一門による障壁画があるという歴史空間に平成の大和絵師・山口晃がどのように挑むのか、見逃せない。

絵画によって時空を自由に操る山口晃による魅力的な仕事の数かず。ぜひ、初冬の京都を訪れ、これからのあらたな美術史を築くであろう彼の作品を堪能したい。

『山口晃展~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~』

日程│11月2日(金)~12月2日(日)

時間│10:00~20:00 ※入館は閉館30分前まで ※最終日は17:00閉館

入館料│一般800円、高・大学生600円、小・中学生400円

会場│美術館「えき」KYOTO

京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町

Tel.075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)

平等院養林庵書院 襖絵奉納特別公開

期間│11月17日(土)、18日(日)、23日(金・祝)、24日(土)、25日(日)、12月1日(土)、2日(日)

時間│10:00~15:00

拝観料│1300円(平等院入園料込み) ※鳳凰堂は修復工事のため、拝観不可

会場│平等院養林庵書院

京都府宇治市宇治蓮華116

Tel.0774-21-2861

           
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