松浦俊夫｜マーク・ド・クライヴ・ロウによるビッグバンド・コズミック・ジャズ

松浦俊夫｜from TOKYO MOON 1月20日オンエア

マーク・ド・クライヴ・ロウによるビッグバンド・コズミック・ジャズ

日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』――。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて24時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムを振り返ります。今週は、世界中を飛び回るプロデューサー／作曲家／ミュージシャン、マーク・ド・クライヴ・ロウをフィーチャーしてお届けします。

Text by MATSUURA Toshio

彼のキャリアの集大成ともいえる新作、間もなくリリース！

日本人の母とニュージーランド人の父を持ち、ニュージランド、東京、ロンドン、そしてロサンゼルスと、活動拠点を変えながら世界中を飛び回るプロデューサー／作曲家／ミュージシャンのマーク・ド・クライヴ・ロウ（Mark de Clive-Lowe）。
4歳からピアノを始め、クラシックからジャズ、ヒップホップやソウルまで、多様な音楽に影響を受けながら自身の音楽探究を続ける彼。ウエスト・ロンドンのブロークン・ビーツ・シーンの中心で活躍した10年間、そして2009年からはロスでも数多くのプロジェクトに参加し、さまざまなアーティストたちとコラボレーションをつづけてきました。

そして間もなく発表される新作『Take The Space Trane』は、オランダのロッテルダムでおこなわれた音楽フェスティバルで、ロッテルダム・ジャズ・オーケストラのトランペッター、ロブ・ヴァン・デ・ワオウから誘われたことにより、ニュージランドのハイ・スクール以来となるビッグバンドとの共演を果たしたときに録音したものです。
番組で紹介したデューク・エリントン＆ファン・ティゾールによるジャズ・クラシック「Caravan」をはじめ、過去の自身の作品にビッグバンド・アレンジを施した楽曲、さらにこのアルバムのために書き下ろしたものまで、彼のキャリアの集大成ともいえる作品になっています。以下のリンクから、アルバムのタイトル曲「Take The Space Trane」がフリー・ダウンロードできます。ぜひ聴いてみてください。

マーク・ド・クライヴ・ロウ

Mark de Clive-Lowe & the Rotterdam Jazz Orchestra / Take The Space Trane (Tru Thoughts)
https://soundcloud.com/tru-thoughts/mark-de-clive-lowe-the

（映像は2011年7月にロッテルダム・ジャズ・オーケストラのトランペッター、ロブ・ヴァン・デ・ワオウと共演したときのもの）

V.A. 『Dual Form』

The Sure Co. 『Persephone』

Volta Cab
「Strange Days Ep」

REVIEW｜TRACK LIST

01. Unknown / Untitled (Stones Throw / Leaving Records)
02. The Sure Co. / Persephone (Jazz Refreshed)
03. Volta Cab / Don't Give Up (Illusion Recordings)
04. Mark de Clive-Lowe & the Rotterdam Jazz Orchestra / Caravan (Tru Thoughts)
05. Hannibal Marvin Peterson / Now Stand (Kindred Sprits / ritmo calentito)
06. The Cannonball Adderley Quintet / Lehadima (Capital)
07. African Roots Of Jazz / The Healer Don't Break
-Spaceways Radio Edit and Additions by Carlos Niño & Friends (Ubiquity)