アーティストAugust Vilellaの10th Anniv. EXHIBITIONにて記念アイテムが発売決定 | MEDICOM TOY
DESIGN / FEATURES
2026年9月30日

アーティストAugust Vilellaの10th Anniv. EXHIBITIONにて記念アイテムが発売決定 | MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

 

「August Vilella 10th Anniv. EXHIBITION」開催記念商品

 
スペイン・バルセロナ出身で、現在は日本を拠点に活躍する気鋭のアーティスト、August Vilella(オーガスト・ヴィエラ)。初の個展開催から10年を記念した展覧会が、2026年10月3日(土)から10月21日(水)まで、GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内「GINZA ATRIUM」にて行われる。これを記念して、メディコム・トイとのコラボレーションでVCDやプラッシュ、アパレル類の発売も決定。即興から生み出される大きな目をしたキャラクターたちに会いにいこう!
 

Text by SHINNO Kunihiko|Photo by NAGAO Masashi|Edit by TOMIYAMA Eizaburo

日本にやって来たことは、運

──まず、日本で暮らすことになった経緯を教えてください。
 
August Vilella 2020年、展示会のために東京へ来ました。本来は1~2か月ほど滞在してスペインへ帰る予定だったのですが、そのタイミングでパンデミックが始まりました。飛行機はキャンセルになり、帰国できなくなってしまったんです。その時、マネージャーがアーティストビザの取得を手伝ってくれて、そのまま日本で暮らすことになりました。
 
本当に一か月だけ過ごすつもりの荷物しか持ってきていなかったんです。今振り返ると、「運命だった」としか思えません。
 
 
 
 
 
 
August Vilella
1986年スペイン・バルセロナ生まれ。独学で絵画を学び、現代美術や古典美術と対話するような油絵を制作。シュルレアリスム的なオートマティズムの手法で、事前のスケッチやアイデアなしにつくられる絵画は、潜在意識を反映した心理的な広がりと意味を持つ。主な個展に「Echoes Of Silence」 (VILLAZAN、ニューヨーク、2024)、「Summer Breeze」(JPS Gallery、香港、2023)、「Autumn Symphony」(Caelis Gallery、上海、2022)、アントニ・ガウディの建築の建築でありユネスコ世界遺産「La Pedrera-Casa Mila」でおこなわれたものなど。その他、「Art Basel Hong Kong」、「Art Basel Miami」、「TEFAF New York」にも出展。これまで「東京国際アートフェア」最優秀アーティスト賞(2016)、「グローバル・アート・アワード」最優秀イノベーティブ・アート賞(2017)など多数受賞。
 
 
 
──突然、日本で生活することになって、不安はありませんでしたか。
 
August Vilella もちろん簡単ではありませんでした。でも、私は昔から「人生で起きることには理由がある」と考えるようにしています。だから、「もしスペインに帰れていたらどうなっていただろう」とか、「あの時こうしていたら」とは、あまり考えないんです。
 
たとえ悪いことが起きたとしても、必ず意味がある。その中から何か前向きなものを見つけるようにしています。だから、日本に残ったことも、自分に必要だった出来事なんだと思っています。
 
──日本には、もともと興味があったのでしょうか。
 
August Vilella はい。個展をする前にも一度だけ旅行で来たことがあります。その時も、とても強い印象を受けました。街は静かで、人は礼儀正しくて、自然と都市が共存している。
 
ヨーロッパとはまったく違う文化だけれど、不思議と心地よさを感じたんです。だから、結果的に日本で暮らすことになったのは偶然でしたが、どこか必然だったようにも感じています。
 
──絵を描き始めたきっかけは何だったのでしょうか。
 
August Vilella 私は美術学校にも、美術大学にも通っていません。最初に興味を持った表現方法は、音楽でした。バンド活動をしていましたし、哲学についての本も書いていました。300ページほどの本です。ただ、その二つには共通して「言葉」という壁があります。文化や言語が違えば、伝わり方も変わってしまいます。
 
その点、絵には言葉の壁がありません。色にも国境はありません。だから私は、絵こそが一番純粋に人とつながれる表現だと感じたんです。世界中の誰とでも、同じ作品を通して心を通わせることができる。そのことに魅力を感じて、本格的にアートの道へ進みました。
 
──バルセロナで生まれ育ったことは、今の作品にも影響していますか。
 
August Vilella もちろんです。あの街には、子どもの頃からアートが自然に存在していました。特に大きな存在だったのはガウディです。街を歩けば、建物そのものが芸術作品になっている。あの環境の中で育ったことは、とても大きかったと思います。
 
ただ、面白いことに、子どもの頃はその価値をあまり意識していませんでした。毎日そこにあるものだから、それが特別だとは思わなかったんです。大人になって世界を旅するようになって、改めて「あれは本当に特別な環境だったんだ」と気づきました。
 
 
──旅をすることは、創作にも影響していますか。
 
August Vilella とても大きな影響があります。私は同じ場所にずっといるより、新しい景色や文化、人に出会うことで刺激を受けるタイプなんです。旅をすると、自分が当たり前だと思っていた価値観が変わります。世界には、本当にいろいろな考え方や生き方がありますから。その経験が作品にも自然と反映されていきます。だから私は、旅も創作の一部だと思っています。
 
──今でも音楽は身近な存在ですか。
 
August Vilella もちろんです。音楽は今でも大好きです。東高円寺に住んでいるので、近くにはライブハウスがたくさんあります。U.F.O. CLUBへもよく行きますし、週末は友人とロックのライブへ足を運ぶこともあります。最近は仕事が本当に忙しいので毎週とはいきませんが、それでも音楽は私にとって欠かせない存在です。
 
子供の頃からビートルズやローリング・ストーンズなどを聴いていました。でも、人との出会いと同じく、新しい音楽と出会いたい気持ちがあって、こだわりなく、いろんなジャンルを試しています。演歌も好きですよ(笑)。
 
そして夏になるとスペインへ帰ります。両親や友人に会って、少し休んで、また新しいエネルギーをもらう。そういう時間も、とても大切ですね。
 

自分自身、次に何が生まれるのか楽しみに描いています

 
──絵を描き始めて12年、最初の個展から今年で10年になるそうですね。
 
August Vilella 実は最初の個展も東京でした。だから今回の10周年は、自分にとって一つの円が閉じるような、とても特別な節目だと感じています。
 
──作品を制作するときは、最初にスケッチを描くのでしょうか。
 
August Vilella いいえ、ほとんど描きません。キャンバスの前に立ったら、そのまま描き始めます。もちろん、完成形も決めていません。だから私自身も、最後にどんな作品になるのか分からないんです。
 
私の作品は、頭で設計して描くものではありません。描き始めると、すべてが即興なんです。音楽の即興演奏のように、次に誰がキャンバスへ現れるのか、自分でも分からない。
描いている途中で、新しい人物が現れたり、色が変わったり、まったく違う方向へ進んだりすることもあります。私は、その偶然をとても大切にしています。
 
──迷うことはありませんか。
 
August Vilella もちろんあります。でも、その迷いも作品の一部なんです。
 
私は「失敗」という考え方をあまりしません。もし思っていた方向と違うものになったとしても、それはその作品が選んだ道なんです。だから途中で消したり、描き直したりすることはあっても、「最初の計画に戻そう」とは考えません。その時に起きていることを受け入れながら進めていきます。
 
 
──作品には、大きな目をした、さまざまなキャラクターが登場します。
 
August Vilella 無意識に、様々なキャラクターを描いています。それぞれのキャラクターに特に名前を付けていないし、本当は絵にもあまり名前を付けたくないんです。
名前を付けると、見ている人の感覚にどうしても影響を与えてしまうので、名前を付けずに本当にアートピースだけ見て、自分の頭の中で、自分の体で感じてもらいたいと思っています。
 
よく「この人物にはモデルがいるんですか」と聞かれます。でも、多くの場合は違います。描き始める時点では、誰を描くか決めていないんです。描いている途中で、自然と誰かが現れてくる。だから私自身も、「次にどんな人物が生まれるのか」を楽しみにしながら描いています。
 
あとから振り返ると、自分が出会ってきた人たちや、その時々の感情が作品の中に入り込んでいることに気づくことはあります。でも、それは意識して描いているわけではありません。
 
 
──日本で暮らすようになって、創作に変化はありましたか。
 
August Vilella あります。日本の四季は、とても美しいですよね。特に春になると、街全体が桜色に染まる。その風景は、私の作品にも少しずつ入り始めています。みなさん礼儀正しく、マナーが良くて、安全性もあるので、作品も明るくなりました。バルセロナの頃は、もうちょっとダークな絵でした。
 
もちろん、「今日は桜を描こう」と考えているわけではありません。でも、自分が毎日見ている景色は、自然と作品の中へ入っていくものなんです。私にとって作品は、自分の人生そのものです。だから暮らす場所が変われば、作品も少しずつ変わっていくんです。
 
──2024年9月にGINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内「GINZA ATRIUM」で開催された個展のタイトルは「Seasons(四季)」でした。
 
August Vilella 日本は四季がとても美しいです。季節のコントラストがとても大きいので、たくさんのインスピレーションをもらっています。
 
春には桜が咲き、冬には雪が降る。場所にもよりますが、毎年必ず雪が積もります。秋には美しい暖色系の色彩が広がり、夏には蚊がたくさんいますが、緑がとても豊かで、森が生き生きとしているように見えます。
 
日本とヨーロッパでは自然環境が違うんです。ヨーロッパでは木々がただ成長していくような感じがするけれど、日本ではすべてが生きているように感じます。
 
──色は作品にとって、どんな意味を持っていますか。
 
August Vilella 色は、私にとって言葉の代わりなんです。言葉には国境があります。でも、色には国境がありません。赤を見て何を感じるか、青を見て何を思うかは、人それぞれ違います。だから私は、色を通して感情を伝えたいと思っています。
 
何かを説明するためではなく、見る人の中に感情が生まれるきっかけになればいい。そんな気持ちで色を選んでいます。
 
──何か特別なメッセージを込めているのでしょうか。
 
August Vilella 実は、ひとつの答えを用意しているわけではありません。作品を見た人が、それぞれ自由に感じてくれたら、それでいいと思っています。
 
同じ作品でも、ある人には希望に見えるかもしれないし、別の人には孤独に見えるかもしれない。どちらも正しいんです。私は答えを押しつけたくありません。作品は、見る人との対話だと思っています。
 
──作品を見た人から、思いもよらない感想を聞くこともありますか。
 
August Vilella たくさんあります。「そんなふうに感じたことはなかった」と驚くこともあります。でも、それが面白いんです。
 
作品は、完成した瞬間から私だけのものではなくなります。見る人それぞれの人生や経験と重なって、新しい意味が生まれていく。私は、その瞬間がとても好きなんです。
 

時間の中で生まれた作品を、その瞬間に体験してほしい

 
──今回の「August Vilella 10th Anniv. EXHIBITION」のテーマは何でしょうか。
 
August Vilella 「時間」です。なぜなら、それはとても重要な瞬間だからです。この10年間、私にとってこれほど多くの出来事を経験したことはありません。
 
今回、EXHIBITIONという名前がついていますが、あくまでもその瞬間を体験してもらいたいと思っています。なぜなら、それらは直感的に描いた絵で、個展のために計画的に制作しているわけではないからです。10周年という節目というコンセプトのためなので、テーマを「時間」としたことは意味があると思っています。
 
──その記念商品としてメディコム・トイとコラボレーションした立体物やアパレルも発売されます。VCDでは日本で体験した「桜」がモチーフの一つになっていますね。
 
August Vilella 2年前、GINZA SIXでの個展の後、メディコム・トイの人たちが会いに来てくれて、何度かミーティングをしたんです。そこで意気投合して考え方も一致したので、一緒に面白いものを作ることにしました。
 
最初のコラボレーションが『BE@RBRICK WORLD WIDE TOUR 3 in Seoul』(2025年10月開催)で展示されたBE@RBRICKでしたが、私にとって初めてのBE@RBRICKだったので、とても特別なものになりました。既存のBE@RBRICKとは全く違うものを作りたかったんです。
 
──立体物には以前から興味があったんでしょうか。
 
August Vilella ありました。なぜなら、より多くのコミュニティが、より多くの人々にアクセスできるようにしたいからです。
 
ご存知のように、絵画のオリジナルは一点もののため、残念ながら誰もが気軽に買えるものではありません。だから私は、より多くの人がアクセスできる関連作品を作ることで、すべての人に喜んでもらえるようにしたいと思っています。
 
 
──ぜひとも、たくさんの人に手にしていただきたいです。オーガストさんがアーティストとして一番大切にしていることは何でしょうか。
 
August Vilella 正直であることです。流行を追いかけたり、人に評価されるために描くと、自分の作品ではなくなってしまいます。私は、自分が本当に感じたことだけを描きたい。その結果として、誰かの心に届く作品になれば、とても幸せです。
 
──日本での友達も増えましたか。
 
August Vilella たくさんいます。コンサートやアート展に行くのが好きですし、人と会うのが好きなんです。彼らは私にインスピレーションを与えてくれるので。ただ、忙しくてなかなか会える時間がないことが残念です。
 
──あなたのインスタグラムにBUCK∞TICKの今井寿さんとの写真があがっていましたね。
 
August Vilella 私たちは友達です。今井さんはとてもいい人で、素晴らしいギタリストです。アートも大好きで、私の個展にも毎回来てくれています。先週も彼と一緒にいました。一緒に何かできたらいいねという話もしています。
 
──10周年の個展、および今後のプロジェクトを楽しみにしています。これから作品を見る人へ、伝えたいことはありますか。
 
August Vilella 難しく考えなくて大丈夫です。「これは何を意味しているんだろう」と答えを探さなくてもいい。まずは作品の前に立って、自分が何を感じるかを大切にしてほしいです。
 
もし、その作品が見る人の心を少しでも動かすことができたなら、それだけで私は十分うれしいです。
 
【August Vilella 10th Anniv. EXHIBITION開催記念商品】
購入方法|いずれも2026年10月3日(土)から10月21日(水)まで、GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内「GINZA ATRIUM」(東京都中央区銀座6丁目10-1)にて行われる「August Vilella 10th Anniv. EXHIBITION」で先行発売。追ってメディコム・トイ直営各店舗などにて発売予定。
 
 
VCD August Vilella“GIRIGIRI”
サイズ|全高約450mm
価格|各16万5000円(税込)
 
 
August Vilella “GIRIGIRI CAT” MASCOT (Black/Beige)
サイズ|各全高約100mm
価格|各4400円(税込)
 
 
August Vilella “GIRIGIRI CAT” PLUSH
サイズ|全高約300mm
価格|9900円(税込)
 
MLE × August Vilella
 
 
T-SHIRT A
サイズ|S, M, L, XL
価格|5500円(税込)
 
 
T-SHIRT B
サイズ|S, M, L, XL
価格|5500円(税込)
 
 
TOTE BAG
サイズ|H450×W370mm
価格|4950円(税込)
 
 
POUCH
サイズ|H140×W190mm
価格|3850円(税込)
 
 
BANDANA
サイズ|H530×W530mm
価格|2200円(税込)
 
 
BIG BANDANA
サイズ|H700×W700mm
価格|2750円(税込)
 
 
SQUARE CUSHION
サイズ|H460×W460mm
価格|7700円(税込)
 
 
KEY CHAIN 
サイズ|H100×W90mm
価格|1650円(税込)
 
 
POSTER A
サイズ|H728×W515mm
価格|5500円(税込)
 
 
POSTER B
サイズ|H728×W515mm
価格|5500円(税込)
 
※監修中のサンプルを撮影しております。発売商品とは一部異なる場合がございます。
※数量限定となります。品切れの際はご容赦ください。
©️ August Vilella
 
問い合わせ先

メディコム・トイ ユーザーサポート

Tel.03-3460-7555
 
 
Photo Gallery