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Patek Philippe｜名誉会長に訊く ー パテック フィリップ175年の歴史

パテック フィリップS.Aの名誉会長を務めるフィリップ・スターン氏
創業175周年を迎えた今年1月、明治神宮外苑にて『パテック フィリップ展～歴史の中のタイムピース～』が開催された
栄華を極めたイギリスで、その頂点に君臨した女王ヴィクトリア。1851年、ロンドンで開催された世界初の万国博覧会で女王に献上されたのは、瞳と同じ色のロイヤルブルーのペンダント・ウォッチだった
ミュージアムを構成するアイテムを40年以上かけてコツコツと収集してきたフィリップ・スターン名誉会長。「特別なモデルを選べと言われても無理ですね。なにしろ1500ピース以上、集めていますから」と展示品のひとつであるレグラ公の懐中時計を見ながら話す
『パテック フィリップ展～歴史の中のタイムピース～』では、19世紀後半から20世紀初頭に製作された王侯貴族や偉人たちに愛されたモデル、複雑機構を備えたモデル、美しく繊細な伝統工芸が施されたモデルなど、約90点のミュージアム・ピースが展示された
ヨーロッパの王侯貴族のみならず、中国の皇帝にも愛された鳥のオルゴール、シンギング・バード。鳥がさえずり、羽ばたきを見せるこのからくり時計をパテック フィリップも手掛けていた
1868年、パテック フィリップは現代的な発想で時計を製作した。それがスイスのウオッチメーカー初となる腕時計である
ポーランド出身の物理学者、化学者であるマリー・キュリーに贈られたのは、美しい花園をモチーフにしたペンダント・ウォッチであった
フィリップ・スターン氏とゲルディ夫人。夫人は『パテック フィリップ・ミュージアム』修復プロジェクトの総責任者としてジュネーブ市の文化財に指定されているアール・デコ様式の建物の修復と装飾を任された。プロジェクトは約2年にわたり、2001年にオープンとなった
スイス・ジュネーブの市内にある「パテック フィリップ・ミュージアム」
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