第35回 JOURNAL STANDARD｜ファッションアドバイザーが提案する「エヌリスト」の着こなし

JOURNAL STANDARD｜ジャーナルスタンダード
“セレクトの本質” をあらためて追求するショップ

あらたな定番は「ジャーナルスタンダード表参道」から

“あたらしいスタンダードを探るアンテナショップ” をコンセプトに掲げる「ジャーナルスタンダード表参道」。定番のブランドはもちろん、これから広く認知され、長く愛されるであろうブランドを世界中からセレクトしている。その魅力をOPENERSならではの視点から毎週更新でお届けする連載が、この『ジャーナルスタンダードの新機軸』だ。

今回は、あらためてジャーナルスタンダード表参道の空間的な魅力にフォーカス。各フロアの特徴を写真とともにお届けする。取材中に、同ショップでいまや不動の人気を獲得したウィメンズブランド「NLST（エヌリスト）」から、メンズラインが発表されたというニュースをキャッチ。店舗に届いたばかりの新作を使用した、実践的なスタイリングも紹介する。

Photographs by OKUYAMA Mitsuhiro（DEEP SMARTS）Still photographs by JAMANDFIXStill styling by INADA IsseiText by TOMIYAMA Eizaburo

旬なブランドを更新しつづける、セレクトショップの新定番

“ALL NEW STANDARD.” というあらたな指針のもと、2013年にフラッグシップショップとしてオープンしたジャーナルスタンダード表参道。ジャーナルスタンダードがセレクトショップとして培ってきたアメリカンカジュアルを中心とするベーシックなラインナップを揃えながら、これまでにない領域に踏み込んだ意欲的なセレクトをおこなっている。

場所は、ケヤキ並木からキャットストリートに入ってすぐ。一面にガラスを張った外観からは、同ショップが提案する最新のスタイルをひと目で確認できる。店内は、ロフトのようなをムードにアメリカ東海岸のテイストがくわえられた内装が、奥ゆきのある空間にひろがる。

地下1階と1階がメンズ、2階がレディスという3フロア構成となっており、ウェアのみならず小物や雑貨まで幅広く揃う。また、各フロアでは注目ブランドをフィーチャーした期間限定のショップインショップが常に展開されており、季節感やあたらしいスタイルを知らせてくれるアイテムが、ブランドの世界観とともに展示されているのも大きな魅力だ。

メンズラインのスタートにより、さらに高まる注目度

NLST｜エヌリスト

フラッグシップショップであるジャーナルスタンダード表参道が、今シーズン注目するウィメンズブランドのひとつに「NLST（エヌリスト）」があげられる。同ブランドは、NY発のデニムブランド「R13（アールサーティーン）」のミリタリーラインとして2104 春夏シーズンよりスタートした。プロポーションとシルエットを徹底的に探求し、迷彩柄やカーキといったメンズライクなアイテムに女性らしさを見い出したコレクションを展開。

そして、今シーズンからエヌリストにメンズラインが登場。店舗に訪れた人からも、ウィメンズだけでなくメンズのアイテムも見たいという声があり、ジャーナルスタンダード表参道でも、その真価に期待を込めてセレクト。

今回は入荷したての新作を同店のファッションアドバイザーを務める太田篤志郎さんに着こなしてもらい、コーディネートのポイントとブランドについての感想をうかがった。

「MA-1がセットインスリーブになっていたり、ショーツがタイトシルエットでテーパードになっていたりと、ミリタリーがベースにありながらも、シルエットやディティールでモード感を出しているところが新鮮ですね。個人的には、王道のミリタリーを通ってきた男性に提案してみたいです。今シーズンはジャケットのレイヤードスタイルをショップとしても薦めているので、テーラードジャケットの上にエヌリストのMA-1を合わせました」

ミリタリーのアイテムのMA-1ジャケットも生地の表情とモダンなシルエットにより、上品なルックスに。素材はすべて日本製をもちいるなど、クオリティへのこだわりがスタイルに安定感をもたらしている。カジュアルとモードのミックスという昨今のトレンドにフィットするデザインのアイテムは、コーディネートにひとつ取り入れるだけで、ほどよい抜け感をもたらすだろう。

ウィメンズのアイテムを着こなしてくれたのは、ウィメンズフロアのファッションアドバイザーの加藤春佳さん。「ウィメンズではすでに、ジャーナルスタンダード表参道を象徴するブランドのひとつになっています。シンプルでいて芯のあるデザインなので、1点でもコーディネートのキーアイテムとして存在感を発揮してくれるのが魅力です。今日は全身エヌリストですが、ニットやGジャンなどと合わせてもおしゃれに着こなせると思います」

WOMEN'S