エレガントかつセクシー、そして驚くほどなめらかな履き心地

ジェルブは1904年にステファン・ジェルブが創立。フランス・ブルゴーニュの南に位置するサン・ヴァリエに本社を構え、現在ではフランスに現存する数少ない“メイド・イン・フランス”のレッグウェアメーカーのひとつだ。

1時間に16組しか作り上げることのできない伝統的な編み機を今なお使用し、つま先部分やバックシームを縫う作業などは職人がひとつひとつ手縫いする。100年以上の歴史を大切に受け継いでいる伝統技術の高さは、国も認めるほど。一方で、よりよい履き心地を常に探求し続け、網目の細かさを時代とともに変化させているといった進化する側面も持ち合わせているのがジェルブの魅力だ。

創立当初はクリスチャン・ディオールやシャネルのファッションショー向けのストッキングやタイツ作りがメインだったが、のちに自社のコレクションも発表。特に、やわらかい肌触りと脚の陰影を活かして美しく演出する15デニールのストッキングは元仏VOGUE編集長のカリーヌ・ロワトフェルドも長年愛用していることでも有名になった。ラグジュアリーブランドの信頼も厚く、オスカー・カルヴァロの本年のオートクチュール・ファッションショーをはじめ、活躍の幅をさらに広げている。

伝統にもとづく確かな技術と常に進化し続けるものづくりが生み出す「つらない」、「伝線しにくい」、「フィット感がいい」と言われるジェルブのレッグウェアが、いよいよ今年、日本で本格的に展開される。

ジェルブが展開するのは、「ベーシック」、「コレクション」、「ギャスパー」の3ライン。中でもとりわけ注目したいのは、2010年にGASPARD YURKIEVICH（ギャスパー・ ユルケヴィッチ）とのコラボレーションで始まった「ギャスパー」シリーズだ。

小さなリボンを散りばめたSWEET FOILEや、アーティスティックにデフォルメされたバラを配したOH LA LAといったストッキングを筆頭に、2014年A/Wもエレガントかつエッジの効いたデザインがラインナップ。

さらに新作のタイツ、VERY DENIMは、ブルーを基調にしたメランジ糸を使い100デニールに仕上げることで、遊び心と優美さを兼ね備えたアイテムに。カラータイツとレイヤードして履けば多彩な表情を見せてくれる。

ギャスパー・ユルケヴィッチならではのエレガントでセクシーなデザインと、ジェルブの贅沢な素材と卓越した縫製技術。その融合は、まさにパリジャン的精神とフランス的技術の結晶と言える。

＜ギャスパー・ユルケヴィッチとは＞
1972年、フランス・パリ生まれ。ジャンポール・ゴルチエ、ジャン・コロナなどで経験を積んだ後、97年に自身のブランド、ギャスパー・ユルケヴィッチを設立。翌年にはパリコレで秋冬レディースを発表。山本耀司やクロエ・セヴェニーなども審査員経験のあるイエール・フェスティバルにてウィメンズデザイン賞を得るなど、90年代より多数受賞。2010年、ジェルブとのコラボレーションを開始。

ASARI
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