Rika|デザイナー兼編集長 ウルリカ・ランドグレンにインタビュー
FASHION / WOMEN
2014年11月18日

Rika|デザイナー兼編集長 ウルリカ・ランドグレンにインタビュー

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アムステルダム発の気鋭ファッションブランド「Rika」

デザイナー兼編集長 ウルリカ・ランドグレンにインタビュー

デザイナー Ulrika Lundgren(ウルリカ・ランドグレン)が、2005年にアムステルダムでスタートしたレディスブランド「Rika(リカ)」。現在は世界各地のバイヤーに買い付けられる、大人気なコンテンポラリーブランドとなっている。同ブランドが創刊した雑誌「Rika Magazine(リカ マガジン)」は、2014年秋冬シーズンで刊行10号目を迎え、記念イベントとしてユナイテッドアローズ 原宿本店 ウィメンズ館にて写真展「A PRIVATE MOMENT by Helena Christensen」を開催した。その展示期間中に来日した、ウルリカ本人に話を聞いた。

Photographs by JAMANDFIXText by Winsome Li (OPENERS)

日常生活に必要とする「アート」

インテリアデザイナー、スタイリストなどクリエイティブな仕事を経験してきたウルリカ・ランドグレン。現在はファッションブランド「Rika」のデザイナー、「Rika Magazine」の編集長、さらに、「Maison Rika(メゾン リカ)」の運営者として、幅広く活躍しているキャリア・ウーマンだ。これまで何回かブランドの関連イベントとして写真展を開催し、アートに情熱を注ぐウルリカにとって、アートとファッションはつねに密接な関係があるという。

「アートは生活の一部です。アートを通じて、自分の世界観を表現します。リカ マガジンはとくにアートの要素が強くて、私の世界を見せる“道具”だと思っています。そして、ほかのフォトグラファーやデザイナーの参加によって、彼らのクリエイティビティーをみせるプラットフォームにもなっている。ブランドのリカ、リカマガジンとホテルのメゾン リカ、この3つをひとつにすることが全体のコンセプトです」

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「メゾン リカ」はリカ ブティックの近くに位置する、わずか2部屋のホテル。アムステルダムのおしゃれの中心地、“9 streets”エリアに立つ小さいギャラリーから改装したという。

「旅に出る人が増えているこの時代、われわれは普通のホテルに飽きつつあります。なにが新しい体験を与えないと旅は面白くならないし、みんなはきっと新しいトラベルスタイルを求めていると思います。メゾン リカに宿泊するゲストに、居心地の良い、アットホームな雰囲気を体感じてほしい。ゲストの好みに合わせて、レストランやイベントの予約を取ったり、ティータイムにおやつを用意したりします。まるで自分の家族のように接している。わずか2部屋しかないからこそできるささやかなサービス。部屋が少ないから、いつもフル・ブッキングですね(笑)」

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アムステルダム発の気鋭ファッションブランド「Rika」

デザイナー兼編集長 ウルリカ・ランドグレンにインタビュー (2)

Photographs by JAMANDFIXText by Winsome Li (OPENERS)

女性の強さとしなやかさを謳う「Rika」

先月、東京で開催された写真展「A PRIVATE MOMENT by Helena Christensen」は、リカ マガジンのフォトグラファーを長く務めている、スーパーモデルのへレナ・クリステンセンが手掛けた作品を展示した。

展示のテーマは「GRACE(しとやかさ)」。モデルにはリヴ・タイラーやタオ・オカモト、リンダ・ローディンらをはじめとする、強さと女性的なしなやかさを兼ね備えた女性たちが参加した。彼女たちの素顔を撮り下ろすため、スタイリストなしで、それぞれの自宅などを舞台に撮影がおこなわれた。

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「リカの定番アイテムであるVIPER SHIRTSを彼女たちに渡して、それぞれのセンスでスタイリングしてもらった。撮影の場所はスタジオではなく、彼女たちの家だったので、とても親しい雰囲気と彼女たちの個性を表せる作品に仕上げた」

リカのブランドコンセプトである、女性の強さからインパイアされた都会的なスタイル。「リカ マガジン」にも強い女性をテーマにしたファッションストーリーが多く掲載される。ウルリカにとって、強い女性はひとつの共通点がある。

「今回の写真展にフィーチャーした女性たちはそれぞれ才能をもっていて、その才能をさまざまな分野で発揮している。たとえば、もともとモデルとして活躍してきたアンナ・フリーマントルは現在、エディンバラファッションフェスティバルのディレクターを務めている。そして、リンダ・ローディンはスタイリストかつ、スキンケアブランド『RODIN』の創立者でもあって、たくさんの才能の持ち主だ。女性はスタイルや美貌より、自分の仕事に誇りをもつことも重要。このメッセージを世の中の女性に伝えたい」

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2児の母であるウルリカはまさに「リカ」のロールモデルとも言える、家庭と仕事を両立する強い女性だ。そんな彼女が人生について語ってくれた。

「仕事は私の人生の一部です。母親の義務は誰でも同じ、有名人であっても、一般人であっても違いはない。私の場合は、仕事とプライベートで、たくさんなできことがあって、私はただそれぞれを自然に受け取るようにしている。10年前にこのような人生プランを立てていたから、その通りにここまで辿り着いたわけでもない。将来についてプランを考えすぎると自分にプレッシャーを与えてしまうので、状況によってはリスクに挑むことも大事です」

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Rika Studios Japan
Tel.03-6455-3440
http://www.rikaint.com/home/

           
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